[記者会見]2026.6.23
アジア人女子初の快挙! 藤岡奈穂子が殿堂入り会見で語った原点

元女子世界5階級制覇王者で、国際ボクシング殿堂入りを果たした藤岡奈穂子さんが23日、都内の日本外国特派員協会で記者会見に出席し、殿堂入り式典を終えた現在の心境やこれまでの競技人生、今後の展望について語った。
藤岡さんは6月11日から14日まで、米国ニューヨーク州カナストータで開催された国際ボクシング殿堂式典に参加。日本人としてはファイティング原田氏、ジョー小泉氏、本田明彦氏、大場政夫氏、具志堅用高氏に続く殿堂入りとなり、アジア人女子選手として初の快挙を成し遂げた。
マイクを握った藤岡さんは、「日本人女性、またアジア人女性で初めての国際殿堂入りと知って、大変ありがたく、また気が引き締まる思い。このような名誉は私自身まったく想像していなかったこと。引退して約3年経ちますが、これまでのボクシング人生へのご褒美をいただいたと思っている」と語った。
中学時代からソフトボールに打ち込み、地元・宮城県の実業団でも競技を続けた。しかし、チーム運営を巡って会社側と衝突し、競技から離れる決断を下した。その後、地域の広報誌でボクシングを知り、23歳で競技を開始。当時は農村婦人センターで週3回の練習を重ねたという。
23歳でボクシングを始めた
「あの頃の自分は、今の姿を見たら何と言うか。ボクシングの世界チャンピオンになって、国際殿堂入りできるなんて夢にも思わなかった」と当時を振り返った。
女子ボクシングを取り巻く環境については、「日本、そして世界を見ても課題はまだまだたくさんあります。私自身も思うようにいかないことは多かったですが、個人としては大変幸せなボクシング人生を歩むことができた。ボクシングを通じてつながった人たち、起きたできごとがすべて」と話した。
国際ボクシング殿堂式典では、多くのファンからサインや写真撮影を求められたという。「日本では少ししかなかったが、世界で知られているありがたみを感じた。そして、世界のレジェンドたちが互いにリスペクトしている姿を感じた」と振り返った。
現在、世界4階級制覇を成し遂げている井上尚弥について、世界5階級制覇の可能性を問われると、「井上選手は怪物なのでやってくれると思う。ボクシングは階級制のスポーツ。今、自分より大きな相手と戦っているが、これからさらに大きな選手と戦うので、どう戦うか注目している」と期待を寄せた。
現在は順天堂大学大学院でスポーツマネジメントを学んでおり、将来像についても言及。「将来はボクシングや格闘技を通じたアカデミーを作りたい。主に女性に向けて、自尊心を育むこと、ハラスメントや暴力から自分を守ること、そして自分らしく人生を選択できるよう伴走する取り組みをしていきたい」と展望を語った。
最後に、チャンピオン像について問われると、「私は格好いいチャンピオンを目指していた。その中で優しさがないと本当のチャンピオンじゃないと思う。リングでは相手が嫌がることをするので性格が悪い方が強いが、リングを降りたら誠実でなければならない」と締めくくった。
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