[試合後談話]2026.4.14
下剋上か貫禄か。中川健太vs上野永吉

元日本スーパーフライ級王者でIBF(国際ボクシング連盟)同級8位の中川健太(40=三迫)が14日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」スーパーフライ級8回戦で、上野永吉(24=花形)と対戦した。
中川が世界ランカーの実力を示すのか、それとも若き挑戦者・上野が壁を打ち破るのか。世代を超えた一戦は、序盤から互いの距離とタイミングを巡る緊張感あふれる攻防が続いた。勢いと経験が交錯する中、勝負は一瞬の隙と精度に委ねられた。
サウスポー同士による一戦は、上野が左オーバーハンド、右フックで積極的な攻撃。2回、中川は左ストレートで顔を弾くと、3回に右ボデイでダウンを奪い、上野に10カウントを聞かせた。
KOで試合を締めた中川は「勢いのある選手だったが、格下の若い選手にプレッシャーを感じているようではダメだと思っていた。若くて元気があっていい選手だなという印象」と冷静に振り返った。
試合内容については「距離感や展開など、練習と違って思い通りにいかない部分もあった」としながらも、「倒したパンチは自然と出た。練習通りのコンビネーションだった」と手応えを語り、「今後はチャンスがあれば世界を狙っていきたい」と力強く先を見据えた。
一方、試合を振り返った上野は「初回は取れていたと思うが、2回に相手が出てきて合わせられてしまい、ペースを持っていかれた」と流れの変化を口にした。
ダウンの場面については「前に出たところにボディを効かされて、2発目で完全に効いて膝をついた。10カウントぎりぎりまで待ってから立とうと思っていたが、ストップされてしまった」と悔しさをにじませた。
さらに「中川選手は計量の時に初めて会って、人柄の良さそうな方だと思ったが、リングでは油断したら喰われそうな雰囲気があった。ボクシングもアグレッシブというより丁寧で、すごくやりにくかった」と印象を語り、涙をこらえながら言葉を絞り出した。
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