[試合後会見]2026.4.4
尾川堅一。攻勢の中で浮き彫りとなった課題と覚悟

WBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級3位の尾川堅一(38=帝拳)が後楽園ホールで開催された「DYNAMIC GLOVE on U-NEXT 42」のメインイベントに出場、132LB契約10回戦でフィリピン同級4位のロベック・カプロイ(29=比)と対戦した。
世界王座奪還を狙う尾川のパフォーマンスに大きな注目が集まる中、試合は序盤から主導権争いが明確に現れる展開となった。
序盤から尾川が右ストレートとボディで主導権を握るも、サウスポーのカプロイの変則的な攻撃とラフファイトに苦戦。中盤にはカットもあったが、終始手数と的確打で上回り、最終回まで攻勢を維持。尾川が大差判定で勝利した。
試合後の尾川は笑顔を見せることなく、「皆さんが見ての通りの内容」と切り出し、「打ち合いで下がらせたかったが、足を使うことを選択した。右ストレートの力の入り方が悪かった」と自己評価を下した。
さらに「相手を頑張らせてしまい、最後はごまかしながら戦った」と振り返り、内容面への不満を隠さなかった。
2022年6月の王座陥落以降、連勝を重ねて世界上位戦線に踏みとどまる中で、「一戦一戦しっかりやらないと、次はないと言われながらやってきた。こういう試合をしていたら、次はない可能性もある」と厳しい現実にも言及。
「20代の選手とは違う部分もある。会長(本田明彦会長)も体のことを心配してくれている」と語り、今後については「話し合ってみて」と慎重な姿勢を見せた。
それでも「僕は最後まで帝拳ジムの尾川で終わりたい。帝拳ジムに誇りを持っている。粘り強く話したい。かなわなければ、そこで終わり」と語り、言葉を詰まらせながらも強い覚悟をにじませた。
一方のカプロイは「彼は元世界チャンピオンなので、自分のキャリアにとって非常に良い経験になった」と語り、健闘を振り返った。
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