[囲み取材]2025.12.28
寺地拳四朗が胸中吐露。世界戦中止に言葉詰まらせる。

IBF(国際ボクシング連盟)スーパーフライ級6位の寺地拳四朗(33=BMB)が27日、サウジアラビア・リヤドのMohammed Abdo Arena, Riyadhで囲み取材に応じ、目前で消滅した世界戦への思いを語った。
寺地は同級王者ウィリバリド・ガルシア・ペレス(35=メキシコ)への挑戦が予定されていたが、ガルシアが前日計量をクリアした直後に体調を急変。医療機関に搬送され、試合当日の出場が不可能と判断された。
初の海外リングで迎える世界戦。勝てば自身3階級制覇となる大一番だっただけに、無念さは計り知れない。
「正直、すぐには気持ちの整理がつかなかった」と寺地。対応にあたった加藤健太トレーナーによれば、マッチルーム社から試合中止の連絡が入ったのは現地時間22時。その1時間後に寺地本人へ伝えられたという。
主催者側の説明では、ガルシアは計量後に脱水症状を起こし、摂取した食事も受け付けず、陣営判断で病院へ搬送されたという。
「悔しくて残念な気持ち」
寺地は「悔しいし、残念な気持ち。練習してきたことが出せず、モヤモヤした思いがある。腐っていても仕方がないと前向きに考えていたが、会場に来ると…」と、言葉を詰まらせ涙を浮かべた。
SNSを通じて、サウジアラビア総合娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官が、中東地域から対戦候補をリストアップし、代役探しを進めていることを知ったが、加藤トレーナーは「気持ちはすごくありがたいが、計量をしていない選手との試合はルール上、できない」とコメント。主催者側からの代役案の正式なオファーはなかったという。
寺地は「試合が決まれば、できるだけ早くやりたい。でも自分たちで決められることではない。今は待つしかない」と静かに語り、再起への思いを胸に秘めて会場を後にした。
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