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IBF(国際ボクシング連盟)元バンタム級世界王者で、現在はIBFスーパーバンタム級8位の西田凌佑(29=六島)が18日、大阪市内の六島ジムで次戦の発表会見を開いた。次戦はIBFスーパーバンタム級世界挑戦者決定戦で、同級6位のブライアン・メルカド・バスケス(30=メキシコ)と対戦する。試合は2026年2月15日(日)、大阪・住吉区民センターで開催される「コスメフェリーチェ&エムラビ presents You will be the Champion 27」のメインイベントで行われる。
西田は今年6月8日、有明コロシアムで行われたWBCとIBFのバンタム級2団体王座統一戦で中谷潤人(27=M.T)と対戦。右肩を負傷し、棄権によるTKO負けを喫しており、今回が復帰戦となる。

当初、西田陣営はサウスポーのジェルウィン・アンカハス(比)と挑戦者決定戦を行うよう、IBFから指令を受けていた。しかし、会見に同席した枝川孝会長によると、アンカハス陣営とは試合を行うことで合意したものの、正式な契約書へのサインを先延ばしにされていたという。その後、家庭の事情を理由にアンカハスが試合をキャンセル。今月に入ってから、IBFが対戦相手をブライアン・メルカド・バスケスに変更し、改めて挑戦者決定戦を行うよう指令があった。
アンカハスとの対戦について、西田のモチベーションは高くはなかった。西田が求めているのは、より強い相手との対決だ。「日本人にも負けているが強い選手。でも、下り目なので勝っても」と語り、勝利しても自身の評価が大きく上がるとは考えられなかったという。一方で、「これから世界を目指す選手とやりたかったので、モチベーションは上がっています。勝って自信をつけたい」と心境を明かし、メキシカンスタイルの好戦的なハードパンチャーとの対戦に胸を躍らせた。

会見に同席した武市晃輔トレーナーは「やりにくい相手かというと、そういうわけでもない。ただ、メキシカンスタイルの好戦的な選手でパンチもある。もらえば効かされるので危ないと思います」と語り、警戒心は緩めなかった。一方で、“西の策士”には考えがある様子で、西田も「1度だけビデオを見ましたが、メキシカンのリズムで、アッパーの打ち方やパンチ力がある。攻略については武市トレーナーと、なんとなくは、しています」と、対策に自信をのぞかせた。
昨日からスパーリングを再開したという西田は、「これから仕上げていけるかな」と語り、感触は悪くなかったようだ。心配された右肩の状態もよく、8月、9月からは打ち込みも再開している。
スーパーバンタム級に転級したことで、減量苦からも少しは解放されたようで、計量後のリカバリーで戻り切っていなかったバンタム級時代と違い、「パフォーマンスが上がる」と説明した。

対戦相手の変更について、西田は「サウスポーからオーソドックスに変わったので、打ち方を変えないといけない」と語り、すでに修正作業に入っている。サウスポー対策としてスパーリングパートナーの招聘準備を進めていた西田陣営にとって、今回の変更は大きな痛手となった。
さらに、バスケス陣営はメキシコから来日するため、渡航費などの大きな出費も覚悟しなければならない。枝川孝会長は「お金はかかりますが、辻正夫後援会長やスポンサーのFELICE(フェリーチェ)さんらのおかげです」と語り、ビッグマッチ実現への感謝を口にした。






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