[走り込み合宿]2025.10.13
中谷潤人がスイッチオン! 相模湖合宿でスーパーバンタム級初戦へ始動

WBA(世界ボクシング協会)・WBO(世界ボクシング機構)世界スーパーバンタム級1位、IBF(国際ボクシング連盟)同級3位の中谷潤人(27=M.T)が、11日から13日まで神奈川・相模原市内の相模湖カントリークラブで恒例の走り込み合宿を行った。
12月末に予定されるサウジアラビア・リヤドでのスーパーバンタム級転向初戦を見据え、いよいよ本格的にギアを上げ始めた。
最終日の13日、練習前に取材に応じた中谷は、「下半身を強化して良い感じの疲労感が出ている。試合に向けてスイッチを入れた」と充実した表情で語った。
中谷にとって、相模湖カントリークラブでの合宿は試合前の恒例行事。「芝生の上を走るのでケガをしにくく、強度の高い練習ができる。そして何より景色が良いので気持ちよくトレーニングに集中できる」と語るように、心身をリセットし、集中力を高めるには最高の環境だ。
11日から午前と午後の2部練習を行い、日々自分を追い込んでいる。
今回はフィジカルトレーニングも重点的に取り入れ、バンタム級時代より2〜3s増の現在65s前後に到達。「最初は体が重いなと思ったが、次第に軽く感じてきた。スピード感も戻ってきたし、ここからさらに研ぎ澄ませていく」と手応えを語った。階級を上げてもスピードを失わず、よりパワフルなスタイルを目指す中谷の姿勢が伝わった。
M.Tジムの村野健会長も「体が一回り大きくなったし、気持ちも入ってより緊張感を持って取り組んでいる」と目を細めた。
10月11日に発表されたIBFの最新ランキングではスーパーバンタム級3位に浮上。1位と2位が空位のため、事実上のトップコンテンダーとなった。
「ありがたいことです。でも、自分はあくまで世界チャンピオンを目指している。これからも浮かれることなくやっていきたい」と冷静に語り風格を漂わせた。
スーパーバンタム級初戦の相手は、WBC同級8位セバスチャン・エルナンデス(24=メキシコ)。20戦全勝(18KO)という強打を誇る新星だ。
中谷は「パンチはあるが、映像で見る限りスピードは感じなかった。実際に向き合ってどう感じるか。自分の成長につなげていける相手」と分析。成長の糧として捉えている。
取材後も中谷は後輩選手たちの先頭に立ち、黙々と駆け抜けた。言葉よりも行動で示す背中が、ジム全体を引き締めた。
スーパーバンタム級での新たな挑戦に向けて静かに燃えていた。
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