[立ち話]2025.10.10
佐々木尽は復活へじっくり再始動

元OPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者の佐々木尽(24=八王子中屋)が、復活に向けて着実に歩みを進めている。
今年6月、世界の頂点に挑戦した佐々木は、WBO(世界ボクシング機構)ウェルター級王者ブライアン・ノーマンJr(24=米国)に挑戦し、果敢な攻めを見せたが5回KO負け。日本人初の世界ウェルター級王者の夢は一度立ち止まる形となった。それでも「まだまだ諦めていない」という強い気持ちを胸に、新たな再起ロードを歩み始めている。
8月31日に練習を再開。7日には東京・八王子市内の所属ジムで精力的に汗を流し、じっくりと基礎固めに取り組んでいた。
佐々木は「早く試合をしたい気持ちはあるが、今は体と相談しながら、やっている」と語り、焦らず力を蓄えている様子だ。そのトレーニングには新しい試みもある。アジアヘビー級トーナメントに出場した同門のドイツ出身ボクサー、ヤン・バスク(35)から助言を受け、「自分の弱点を明確に指摘してもらったり、新たな気づきがある」と手応えを実感。これまで取り入れてこなかった体幹強化のフィジカニングにも着手し、世界を見据えたベースアップを図っている。
次戦の時期や相手は未定だが、再び訪れる大舞台のチャンスに備えて準備を進める。
一方で、リング外では仲間や家族への思いも口にした。かつて拳を交えた平岡アンディ(29=大橋)が11月15日(日本時間)に米国マイアミで世界戦に臨むことについて、「うれしいですし、本当に勝ってほしい」とエールを送った。
さらに11月3日(月・祝)には、実弟の佐々木革(20=八王子中屋)が東日本新人王決勝に挑む。佐々木尽は「相手は身長が高く身体能力もあるが、テクニックは革の方が上。戦い方次第ですべてが変わる。負けたらぶっ飛ばしますよ(笑)。絶対に負けるなよという気持ちです」と熱い檄を飛ばした。
自身の再起とともに、仲間の戦い、そして弟の成長を見守る佐々木尽。焦らず、じっくりと力をつけた先に再び世界の舞台が待っている。
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