一撃必至! 藤田炎村vs小林孝彦 スーパーライト級で火花散る

　先に秤に乗った小林は、スーパーライト級リミットを100g下回る63.4kgで一発クリア。約5年ぶりとなるスーパーライト級のリングに戻る理由について、「スーパーライト級の方が余分なものがなくなり、動きがキレている。殺気も戻ってきた」と説明。

　さらに「8オンスのグローブでやりたかった(※スーパーライト級までは8オンス、ウェルター級から10オンスのグローブ)」と階級を下げた背景も明かした。

　「実績は相手の方が格上だが、実力は上だとは思っていない。格闘技のような試合になると思うし、KO決着は間違いない」と強気な姿勢を見せた。

ジムの先輩・栗原慶太のKO勝ちに刺激

　試合の直前だったこともあり、ジムの先輩・栗原慶太(32=一力)の試合は配信で見たようで、「一緒に練習してきた栗原さんが勝って刺激を受けた。明日はぶっ倒します!」と力強く宣言した。

　一方の藤田は、200gアンダーの63.3kgで計量を終えた。今年5月、川村英吉(26=角海老宝石)に3回TKO負けを喫して以来の再起戦となる。あの敗戦を「リスクばかりを意識して、してはいけないミスをしてしまった」と振り返りつつ、「細かいことを気にしなくなって図太くなった」と精神面での変化を語った。

　また、他競技のアスリートや元世界王者の山中慎介氏との交流もあり、「心境の変化があった」とも明かした。

　対戦相手の印象については「身長が高くてパワーがあり、ファイターとして元気がある。絶対に倒しにくるでしょう」と警戒しつつも、「シンプルに僕の方が強いことを伝えたい。自分は頑張って超えられる壁じゃない」と自信をのぞかせた。

「強い藤田炎村を見せる」

　そして「倒すとかあまり言いたくない。勝ち方にこだわりはないが、お互いに全力を出せば必然的にそうなる」と淡々と語り、「明日はノーサプライズ。久しぶりに強い藤田炎村が帰ってきた姿を見せる」と力強く締めた。

　スーパーライト級の舞台で繰り広げられる藤田と小林の激突。KO決着は必至。明日のリングでどちらが"生き残る"か、注目が集まる。