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沖縄県・てんぶす那覇テンブスホールで、19日に開催された「IGNITE by MUGEN」のセミファイナル、ミニマム級6回戦で元日本ランカーの仲島辰郎(30=平仲)がロナルド・トヨゴン(比)と対戦。
第4試合の女子フライ級6回戦では、元OPBF東洋太平洋女子バンタム級王者の平安山裕子(38=平仲)がパーヌマート・ブッパーマーロー(タイ)との一戦に臨んだ。
仲島は約3年5ヶ月、平安山は約5年8ヶ月ぶりとなる地元での試合。今回の一戦に強い気持ちを持って挑んだ。

ワンツーからボディで攻撃のリズムを構築する仲島は、スピードを活かして攻勢に出ると、トヨゴンのパンチをケアしながら、左フックをねじ込む。しかし、トヨゴンの鋭いワンツーが仲島を捕らえ、4回、5回と、プレッシャーを強めてペースを取り返すが、仲島もノーモーションの右ストレートと、右のダブルで追撃。互いに最後まで勝利を掴むべく手数を出したが、決定打は出ず試合終了。ジャッジは割れたが、2者が仲島を支持した。

5年8ヶ月ぶりに勝ち名乗りを受けた仲島は、リング上でのフラッシュインタビューで涙を浮かべた。「ずっと勝てず、タイトルマッチも4度失敗したが、周りのサポートや応援し続けてくれた皆さんの前で勝てたことでグッときた」と感謝の思いを口にした。
「サポートに心から感謝している」
続けて「負け続けている時に『まだボクシングをやってるの?』と言われたこともあったし、辞めようと思ったこともある」と苦しい時期を振り返ったが「今日勝てたことに意味がある。少しは皆さんに感謝の気持ちを伝えることができたと思う」とホッとした笑顔を見せた。

沖縄からチャンピオンという夢は諦めていない。「また上を目指していきたい。今度こそチャンピオンになりたいので、一戦一戦大切にランキングを上げていきたい」と決意を言葉にした。

平安山は、ジャブからワンツーで攻撃のリズムを得てペースを握ると、左ボディから左フックを好打。ガードで被弾を回避しながら、上下へのパンチでポイントを加点。5回には攻撃の手を緩めずに攻め立てると、防戦一方になったパーヌマートを見てレフェリーが割って入った。平安山はリングで歓喜の涙を流した。
「声援が力になった」
勝利を飾った平安山は「沖縄では応援してくれる人たちが(たくさん)いて、プレッシャーを感じる時もあるが、声援が力になった。自分を強くさせてくれる」と応援の力に感謝し、「(応援してくれる)皆さんの前で勝てて、本当にうれしかった。思わずうるっときました」と歓喜の思いを表した。

今後については「まずはランキングを上げたい。世界ランク入りを目指したい」と語ると「ランキングを上げるためなら、アウェーで国内でも海外でも、どこでも行きます」と強い決意を言葉にし、前を見据えた。




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