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優勝賞金1000万円トーナメント「アジアヘビー級チャレンジカップ」の準準決勝の前日計量が7日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)事務局で行われた。ドイツ出身のヤン・バクス(35=八王子中屋)が棄権したため、対戦予定だったマハンハイリー・ヌールタイ(中国) が準決勝に駒を進めた。このため、当初は8日に後楽園ホールで4試合が予定されていたが、3試合が行われる。

95.7kgで計量を終えた大沼ケン(20=角海老宝石)は、「やるべきことをやれば勝てる。勝ちにこだわる。そのために練習してきた。前回は悪かったので、今回は色々直してきた。緊張してるが、今回の方が絶対いいんで、しっかりと見ておいて下さい」と、意気込みを語った。
サッカーの名門帝京高校でプロを目指していた大沼だが、怪我で断念。「今はボクシングが生き甲斐です」と、競技を変えても頂点を目指す。前回の試合後、元日本ヘビー級チャンピオンの藤本京太郎氏からもスパーリングなどを通じて、指導を受けている。
大沼と対戦するファン・ジャーイー(22=中国)は101.5kgで計量を終えると、「調子はいい。大丈夫」と、笑顔を見せた。

一方、5歳からボクシングを始めたという中野は、高校時代はミドル級を主戦場としていたが、約10センチ身長が伸びたという。明日の試合に関しては、「まあ、いけるでしょう。1ラウンドで」と余裕の表情を崩さず、初回KO宣言が飛び出した。体重に関しては、「今がベストですね。タコス食べてきました」と、こちらもヘビー級ならではの体重調整をして、計量に臨んだことを明かした。

99.0kgで計量を終えた松田尚之(22=ARITOMI)は、「より大きな大会に呼んでもらえると思う」と、トーナメント優勝の先を見据えた言葉を口にした。前回はKO賞40万円を手にしたが、2児のパパとあって、オムツ代とトレーニングシューズを新調するのにあてたという。明日の試合に向けて、「また、頂けるものと思ってきています。もちろんKO」と、2試合連続のKO賞獲得を目指して、リングに上がる。

出場選手の中では一番軽い90.9kgで計量をクリアした筒井ちび太(22=パンチアウト)は、小学4年生からボクシングを始めて、高校時代はバンタム級、大学ではライト級とライトヘビー級を主戦場としていた。プロデビューまでの短いブランクの間に筋トレを続けた結果、ヘビー級の体格になっていた。それでも、「昔から、ちび太って呼ばれてて、気に入ってます」と、所属ジムの染谷敬喜会長にニックネームをつけてもらったことを明かした。「高校生の時に、会長より背が高くなってることに気づいたけど、今でも勝てると思ったことはないです」と、恩師へのリスペクトは変わらず。
明日プロデビュー戦を迎える川下豪(22=本望)とは、高校の同級生とあって、競演することを喜んでいた。