ムロジョンがメキシコで井上尚弥戦の前哨戦

　WBA(世界ボクシング協会)世界スーパーバンタム級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)が日本時間の30日、メキシコのグアダラハラで、スーパーバンタム級ノンタイトル8回戦の前日計量に臨んだ。世界同級4冠王者の井上尚弥(32=大橋)との対戦が現実的になったことで、この試合は、大一番の前の調整試合となる。対戦相手は、ルイス・カスティージョ(29=メキシコ)。

　アフマダリエフはスーパーバンタム級リミット55.3kgでクリア、対するカスティージョは900gアンダーの54.4kgで秤を降りた。

　昨年12月にWBA世界同級暫定王座を獲得したアフマダリエフが、熱望する井上尚弥戦にリーチをかけた。この試合に勝利すれば、9月に日本で行われる井上との4冠王座統一戦が合意されている。

　相手のカスティージョは、2023年2月に日本で亀田和毅(33=TMK)に5回TKO負けした後に敗戦を重ねるも、再起戦で勝利して、これが約1年半ぶりの試合となる。