ヘビー級トーナメント! KO決着に高額賞金!

　優勝賞金1000万円の「アジアヘビー級チャレンジカップ」1回戦が27日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル136」で行われた。

 7月8日(火)に準々決勝、9月26日(金)に準決勝、11月に決勝戦が行われるが、試合開始前に、KO勝利に応じた賞金の発表もされた。

　1ラウンドKOは50万円、2ラウンドでのKOは40万円、3ラウンドは30万円、4ラウンドKOは20万円という設定だ。ヘビー級戦士は賞金を目指し、最初から倒しにいった!

　第6試合では武中秀武(27=大鵬)と筒井ちび太(22=パンチアウト)が対戦。開始早々、筒井が右フックを振り回すと、左フックから左右フックを叩きつけて、ダウンを演出。レフェリーはノーカウントでストップした。初回KO勝ちした筒井には、賞金50万円が贈られた。

　テンション高く控室に戻って来た筒井は「(賞金で)豪遊したい!」と、この日一番の笑顔を見せた。90.8�sもある筒井だが、リングネームは「ちび太」。小学生でボクシングを始めた筒井は、ジム内で誰よりも小さかったようで、パンチアウトジムの染谷敬喜会長から「(本名の)良太じゃなくて、ちび太だな」と言われ、体が大きくなった現在も「ちび太」と言われているという。

　参加選手の中で最も体重が軽い筒井が、今大会の台風の目になりそうだ。

　第4試合では、ジョーダン・チャールズグリーン(28=琉球)と中野ムーサ(19=DANGAN)が激突。ジャブで組み立てた中野が右ストレートで豪快に倒し、初回KO勝ちで賞金50万円をゲットした。

　控室に戻ってきた際、初めて賞金のことを知った中野は「50万円も、もらえるの?!」と驚くと、「遊びまくりたい」と声を弾ませた。優勝賞金1000万円を獲得したらという問いに「両親に渡したい。そして…遊びまくりたい!」と笑顔を見せた。

　「倒した右ストレートは狙ってはいなかったが、反射的に出た。オーストラリアでのスパーリング合宿でもよく当たっていたパンチだった」と、練習の成果が出せたことに自信を示した。

　第3試合ではアンドリュー竹原ジュニア(42=MT)と松田尚之(29=ARITOMI)が激突。松田がワンツーで竹原の顔をのけぞらせると、左のダブルのコンビネーションをヒット。2回、松田は攻撃の手を緩めずパンチをまとめると、防戦一方になった竹原を見てレフェリーが割って入った。

家族のために使いたい
 
  賞金40万円をゲットした松田は、「最近2人目の子どもが生まれて家も買ったので、家族のために使いたい。優勝したら賞金1000万円は家族で乗れる大きな車を買いたい」と家族思いのパパの顔を見せた。

   試合後、取材に応じたDANGANプロモーションの瀬端幸男会長は、「盛り上げるためにも、このくらい賞金を出さないと。ただ、(この日に出たKO賞金総額)190万円の出費は…」と苦笑いを浮かべながらも、盛り上がりを見せた大会に手応えを感じていた。