親子二代対決! ベンvsユーバンクJr

　注目の親子二代対決が英国時間の26日、ロンドンのトッテナム・ホットスパースタジアムで開催され、元WBA世界ミドル級暫定王者で、現在、WBC2位、IBF2位、WBA8位のクリス・ユーバンクJr(35=英)と、世界ウェルター級WBC3位、WBA5位のコナー・ベン(28=英)が激突した。前日計量を超過したユーバンクは、当日リミット170lb(77.11kg)と定められたが、169.4lb(76.83kg)でクリアし、追加のペナルティは免れた。

　両者の父、クリス・ユーバンクとナイジェル・ベンは、過去1990年代に2度対戦。1990年11月の初戦はユーバンクの9回TKO勝利、1993年10月のリマッチはドローとなっていた。世代を超えた因縁の対決のゴングが打ち鳴らされた。

　ソールドアウトの会場では、メイン開始前、両者の父親がアナウンスされると、大歓声が送られた。試合は序盤から激しい打撃戦を展開。2回にユーバンクがカウンターの左フックを打ち込めば、3回にはベンがコンビネーションから左フックを効かせ、ユーバンクの膝を揺らした。中盤もペース争いは続き、スピードで上回るベンがインファイトを仕掛ければ、ユーバンクはジャブで対抗。サイズで上回るユーバンクが身体で押し込み、フックを打ち込めば、ベンも最後まで右をラフに振い続け、撃ち合いの中で試合は終了。判定は3-0(116-112×3)で、ユーバンクの勝利となった。