[試合後談話]2025.4.22
高校の先輩後輩対決! 山口仁也と吉田京太郎がベルトを懸けて大激戦!

日本スーパーフライ級王座決定戦が22日、後楽園ホールで開催された「Lemino フェニックスバトル133」で行われ、同級1位の山口仁也(25=三迫)と同級2位の吉田京太郎(27=ワタナベ)が空位のベルトを争った。
東福岡高校ボクシング部で切磋琢磨してきた2人が、ボクシング人生を懸けた一戦に臨んだ。
初回は、吉田が左右に動きながら右ストレートヒット。しかし、2回以降はサウスポー山口がプレスをかけて、左ボディをねじ込みグイグイと攻め立てれば、吉田もカウンターで対抗した。前半終了時の公開採点は、2-1で山口がリード。中盤、山口は右ボディから回転力を活かした連打で、ポイントを連取。このまま山口が押し切るかと思いきや、9回に吉田が右カウンターでダウンを演出。ピンチを迎えた山口だが、距離を潰して10回に突き放した。
激闘を制し、初戴冠を果たした山口は、「2ラウンドから前に出て、ボディを意識して打ち込んだ。ダウンすることも想定していたので、ダウン後に気持ちを切り替えた。ベルトを獲ることができて、ホッとしている」と、勝利の味を嚙み締めた。
ボクシング部の先輩との対決に関し、「今回は対戦相手としか見ていなかった。自分が1年生の時の3年生で、深く関わったわけではないが、何度か食事に連れていってもらった。また、ゆっくりご飯に行きたい」と勝負に徹したことを強調した。
初防衛戦では、同級3位の重里侃太朗(28=志成)を迎え撃つことが濃厚だ。重里とは、昨年10月に行われた日本王座挑戦者決定戦で引き分けており、山口が勝者扱いで挑戦権を獲得した。山口は、「次の試合に勝ってこそ、本当のチャンピオン。指名試合で対決することになるであろう、重里選手と決着をつける。前回の借りも返す」と表情を引き締め、会見を終えた。
一方、ダウンを奪うも追いつくことができなかった吉田は、「後輩に負けたのは悔しい。山口はスタミナと手数があり、気持ちが強く、やりたいことをさせてくれない上手さがあった。急遽、決まった試合だったが、サポートしてくれた方に勝って恩返しをしたかった。ただ、こういう舞台でお互いに懸けるものがあり、会場の盛り上がりを感じて楽しかった」と、悔しさを滲ませながらも、スッキリとした表情で語った。
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