[試合後会見]2025.3.25
清水聡vs阿部麗也! フェザー級生き残りを懸けて大熱戦!

元OPBF東洋太平洋フェザー級王者の清水聡(39=大橋)とWBA(世界ボクシング協会)同級10位の阿部麗也(32=KG大和)が25日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル131」のメインイベント、フェザー級10回戦で対戦した。
1年8ヶ月ぶりのリングに上がった清水と、世界戦からの再出発を図る阿部によるサバイバルマッチ。大歓声に包まれる中、注目の一戦のゴングが打ち鳴らされた!
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フェザー級屈指のサウスポー対決は、懐の深い長身の清水に対して、阿部が腰を落として下からアッパーとフックで鋭く切り込んだ。清水は被弾する場面もあったが、中間距離に突き返すと、繰り出した左ストレートに威力を感じさせた。クリンチの少ないテンポのいい技術戦は、清水の1-0でドロー。世界へのステップアップマッチと期待されたが、どちらも譲らず。今後の展開が気になる。
ブランクを感じさせない動きを見せた清水は、「正直なところ、試合前のスパーリングの動きが悪かったが、悪いなりに動けたと思う。相手はやりにくそうだったし、自分の手の内で戦えたと思う」と手応えを感じたようだが、「体力が余っていたのに、9〜10ラウンドでは守りに入ったのがいけなかった。これは自分の凡ミス。それでも勝ったと思ったが…」と後半に追いつかれた展開を悔やんだ。
大橋秀行会長は「久しぶりに良い動きの清水を見ることができた。もう少しボディを打てたらね」と感想を語ると、「今後は本人の気持ち次第」と進退は清水の意思に任せるとした。
年齢を感じさせないパフォーマンスを見せた清水は、「自分の中で頑張ることができたので、合格点を与えたい。再戦は今は考えられない。今はゆっくりとしたい」と語った。
一方、ラスト2ラウンドにポイントを奪い、引き分けに持ち込んだ阿部は、「序盤でパンチを受けてこんなものかと。これならガードしてプレスをかけていければと思った。9〜10ラウンドではポイントを取ったので勝ったと思った。自信を持って前に出たところに力強いパンチを打たせてしまった。クリーンヒットはもらっていないが、かといってこっちがダメージを与えたかというと…」と浮かない表情だった。
「再戦は周りが見たいかというと…」
本日が32歳の誕生日だったが、勝ち星はつかなかった。「勝ってよっしゃ!と言いたかったが。勝って上のステージに行くつもりだった。上手くいかないもんですね。モヤッとする」と控室は重苦しい空気だった。
KG大和ジムの片渕剛太会長は、「8ラウンドまでイーブンで、9〜10ラウンドを取ったので勝ったと思ったが。評価が上がるドローじゃないですね」と苦笑いを浮かべた。
現在、日本フェザー級2位で、「世界ランキングを上げていくため」と松本圭佑(25=大橋)が返上して空位になったタイトルを狙う意向を示した。
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