[一夜明け会見]2025.2.25
中谷潤人! あらためて王座統一戦を熱望!
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WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の中谷潤人(27=M.T)が25日、東京ドームホテルで一夜明け会見に臨んだ。
中谷は、2月24日(月・休)、有明アリーナで同級6位のダビド・クエジャル(23=メキシコ)に3回KO勝ちを収めた。その試合後、リング上でIBF(国際ボクシング連盟)同級王者の西田凌佑(28=六島)に向けて王座統一戦を呼びかけ、西田もこの想いに応えた。
中谷は再度、西田とのバンタム級王座統一戦について言及した。
会見では、右頬にかすり傷を負った状態で臨んだ中谷は、「相手のパンチがオープン(手のひらが上を向いている状態で打つ)だったので」と説明し、さらに左鼓膜が破れたことも明かした。しかし、「パンチはなかったですね」と、笑いながら、サラッと言った。
長身サウスポーの中谷にとって、クエジャルは初めての身長が高い選手だったが、まったく問題にせず圧勝した。「クエジャル選手は上体が立っていて、重心が動いていなかった。前に出て来てくれたので、距離感を早めに掴むことができた。最初は狙い過ぎてしまったが、KOにつなげることができた。ボディが効いたのがわかったので、上下に打ち分けた。ニックネームの『ビッグバン』のような試合ができたと思う」と振り返った。
試合後、中谷は「西田選手、やりましょう!」と王座統一戦を呼びかけ、西田は「自分はずっと中谷選手とやりたいと思っていたので、ぜひお願いします」と返答。バンタム級無敗王者同士による王座統一戦が約束された。
初対面を果たした中谷は西田を見て「身長が高いなと思った」と印象を語ると、「統一戦を期待してもらっているのを感じる。実現できれば」と、フライ級とスーパーフライ級時代に達成できなかった統一王者に気持ちを高めた。
帝拳プロモーションの本田明彦会長は、西田がIBFの指名戦(ホセ・サラス・レイジェス=メキシコ)を控えていることを踏まえ、「IBFが統一戦をOKしてくれたら、6月にも中谷と西田の一戦を組む意向がある」と明言した。
2015年4月にプロデビューして以来、数々の強豪を撃破してきた中谷は、節目の30戦目も勝利を収め、「一戦一戦、やってきた結果。これからもインパクトを残していきたい」と意気込みを語った。
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