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1月24日(金)、世界4団体王座防衛に臨むスーパーバンタム級の絶対王者・井上尚弥(31=大橋)が8日、自身が重要視しているシャドーボクシングの後、練習パートナーのジャフェスリー・ラミド(25=米国)を相手に、スパーリングを6ラウンド消化した。
―延期になった心境は
井上:延期になった時が残り10日前で、1月24日までは残り1カ月と10日でしたけれど、あっという間であと2週間の時期に来ている。変わらず調整は保っている。
―延期の一報を聞いた時の状況は
井上:最初、いったんは中止と聞いて。その後から二転三転して、1月24日に延期という形となってセットし直された。聞いて(気持ちを)切らさず頑張るだけだなと。そんな気持ちでしたね。
―一報を聞いた場所は
井上:朝練していましたね。朝練の最中でした。
―聞いた時の気持ちは
井上:まあ10日前だったので、びっくりはしました。そこで慌てふためいても変わることはないので、ひとまず指示を待つだけでした。延期なら延期、中止なら中止というものを受けて、自分が気持ち的にも切り替えられると思っていた。
―延期になって調整のペースは落としたのか
井上:練習のペースは変えてはいないです。ただ減量も仕上がり具合に来ていたので、体の調整は10日間ぐらい緩めました。
―体重は何キロか戻したのか
井上:体重…そんなに戻してません、というか戻りませんでした。10日間、考えて食事を取ろうと思っていたけれど、練習もハードな練習を持続していたので戻らなかった。
―調整面で影響は
井上:影響はありません。SNSにも書きましたが、10日前に1カ月延期になって、そこからもうワンセット繰り返すのは、体力的にも精神的にもきつい部分もありました。ただ仕上がり具合は凄くいいんじゃないかと思っています。そこは一つ楽しみなところ。この調整方法で凄くいい自分が仕上げられたのであれば、この先のビッグマッチに向けて一つ参考にはなると思います。
―今回の調整方法とは
井上:自分が減量に入るときは約5週をかけてやっていくんですが、今回に関しては約8週から10週というメド。本当のビッグマッチに向けて最高の自分を作り上げるのであれば、そのくらいの時間をかける必要があるのかなと。今回、体的にも精神的にもよく仕上がったのであれば、そういった(調整に時間をかけるという)ところも、ちょっと考えていきたい。
―1月1日から始動。真吾トレーナーがミットを持っていたが
井上: 1日は太田トレーナーが不在だったので、その流れでやってもらいました。
ミットを持ってもらうのは結構久しぶり。(いかがでしたか?)と言われましても…懐かしいな、というのはありました。
―グッドマン選手が負傷した左目を狙っていくのか?
井上:当たり前じゃないですか。勝負ですからね。そこは一つ大きな弱点になる。プロの世界は甘いものじゃないよ、というところ。そこも一つ勝利の鍵になってくるところではある。
―初詣には行ったか?
井上:行っていません。ずっと練習漬け。ただ練習がなくても、行くようなスタンスではないですから。
―延期を経てのグッドマンとの防衛戦。改めてどんな試合をしていきたいか。
井上:延期になる前の公開練習の時と考えは変わっていません。勝負の世界で楽しめるような≠ニいう言葉があっているかわかりませんが、初めて見に来た方と、ボクシングに詳しい方々、そのどちらもが楽しめるような試合ができるように準備しています。
―1ヶ月伸びたことでプラスとなったことは?
井上:この時期での延期は初めて。当日リングに上がってみないと何とも言えませんが、今の時点では、自分として最高に仕上がっています。延期があったから自分の中でもプラスに取り入れられたこともあるし。感覚的なものになりますが、スパーリングの数、内容も含め(延期前は)まだ完成しきれていない部分があったけれど、1か月延びたことで感覚、イメージもしっかりと整えることができました。自分の中で凄くいい方向に(延期ということを)捉えています。
―24年最後の試合と25年最初の試合ということで、若干気持ちの違いはあるか
井上:特にはありません。ただ武居(由樹)が中止、井岡(一翔)選手が中止という中で、ボクシングファンの中では結構こう、 うずうずしている方もいるんじゃないかな。そこはこの2025年一発目の世界戦というのは、自分の中では、ファンの方に向けていいものを見せたいなっていうのはあります。
■大橋秀行会長の一問一答
―延期になった影響は
大橋会長「良い調整できている。スパーリングパートナーも来てくれて良い調整できている。ただ1カ月の調整というのがね。2カ月延期だと仕切り直しな感じがするが、体重も増やせないし。自分にとっても現役を含めて1カ月延期は初めてだし、何とも言えないですね」
―井上選手は長め調整にも手応えがあるようだ
大橋会長「すごく良い感じになっている。延期が決まった試合10日前って体重をぐっと落とすので。しかし1カ月後に延期できるなんて奇跡だよね」
―何時間で延期を決めたのか
大橋会長「3時間半ですよ」
―ラミドはいつから来日したのか
大橋会長「12月29日に来て、30日からスパーリングして。年越しした。1月15日までいます」
―ここまでの井上選手の調整は
大橋会長「100点満点です。あとこれから2週間少しあるから。インフルエンザなどもないってことはない。あることだと思う」