試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
日本ボクシングコミッション(JBC)は、12月23日付でOPBF東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級王者の井上岳志(35=ワールドスポーツ)の引退を発表した。
井上は、駿台学園から法政大学へ進学し、アマチュア70戦49勝21敗を経て2014年8月にプロデビューを果たすと、強靭なフィジカルを活かしたファイトで日本、OPBF東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王座を獲得。ハイメ・ムンギア(28=メキシコ)やティム・チュー(30=豪)といった世界のトップと戦い、長年にわたり日本のスーパーウェルター級を牽引してきた。
井上は、「ムンギアやチューとの試合を通じて、素晴らしいボクシング人生を歩ませてもらった。感謝しかない」と、関係者に気持ちを伝えた。
井上は、駿台学園から法政大学へ進学し、アマチュア70戦49勝21敗を経て2014年8月にプロデビューを果たすと、強靭なフィジカルを活かしたファイトで日本、OPBF東洋太平洋、WBOアジアパシフィック王座を獲得。ハイメ・ムンギア(28=メキシコ)やティム・チュー(30=豪)といった世界のトップと戦い、長年にわたり日本のスーパーウェルター級を牽引してきた。
井上は、「ムンギアやチューとの試合を通じて、素晴らしいボクシング人生を歩ませてもらった。感謝しかない」と、関係者に気持ちを伝えた。
今年3月のウェイド・ライアン(豪)戦がラストファイト
今年3月のウェイド・ライアン(34=豪)戦との試合後、進退について熟考した結果、5月に引退の意向をジムに伝えた。「ティム・チューに負けた後は、引退を視野に入れながら戦っていて、年齢や成長を踏まえると、世界チャンピオンになるのは厳しいと判断しました」と、グローブを吊るした理由を説明した。
現在、WBO世界4位、WBC14位に位置している中での引退決断だが、「引退を決めた時はWBO7位でしたが、試合をしていないのに世界ランキングが上がっているのは、少し複雑な気持ち」と笑いながら語った。
現在、WBO世界4位、WBC14位に位置している中での引退決断だが、「引退を決めた時はWBO7位でしたが、試合をしていないのに世界ランキングが上がっているのは、少し複雑な気持ち」と笑いながら語った。
ハイメ・ムンギア(メキシコ)戦
思い出の試合について尋ねられた際、井上は2019年1月に米国ヒューストンで行われたWBO(世界ボクシング機構)スーパーウェルター級王者ムンギアへの挑戦を挙げ、「あの試合では、自分が持っていた以上のものを発揮できた」と振り返った。
齊田竜也会長と歩んできた
井上の指導者である齊田竜也会長との関係も特筆すべきものだ。2017年4月の日本王座決定戦でタイトルを獲得した後、控え室で齊田会長がうれし涙を流していたのを今でもよく覚えている。「会長が泣いたのは、あの時が初めてだったと思います。愛を感じました」と当時を振り返り、会長が自分の道を温かく見守ってくれていたことに感謝の意を表した。
「会長はああしろ、こうしろというタイプではないが、方向性が間違っていたら正してくれる、道しるべのような存在。会長が良いというなら良いんだなと信頼できたし、セコンドに就いてくれたら安心できた」と思いを語った。
「会長はああしろ、こうしろというタイプではないが、方向性が間違っていたら正してくれる、道しるべのような存在。会長が良いというなら良いんだなと信頼できたし、セコンドに就いてくれたら安心できた」と思いを語った。
今後はトレーナーとしてジムをサポートする
引退後は、今年5月からワールドスポーツジムでトレーナーとして活動を開始。井上は「トレーナーをしたかったので、願ったり叶ったり」と語り、今後は自らの経験を生かしてサポートしていきたいと意気込んだ。
お疲れさまでした
「世界チャンピオンにはなれなかったが、本当に充実したボクシング人生だった。それ以上に価値があるものをたくさん手にすることができた。最高のボクシング人生で、悔いはありません」と述べた。
いつも礼儀正しく誠実で、後輩を大切にする心遣いのある選手だった。井上岳志のこれからの活躍に大いに期待したい。
いつも礼儀正しく誠実で、後輩を大切にする心遣いのある選手だった。井上岳志のこれからの活躍に大いに期待したい。