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石田ジムと黒崎KANAOジム共同主催の「株式会社 龍組 Presents KEEP FIGHTING.9&FIGHTING SPIRIT.1」が15日、福岡県北九州市西日本総合展示場で行われ、全10試合の激闘が繰り広げられた。
メインイベントのスーパーフェザー級級8回戦では、新井志道(33=黒崎KANAO)と下村佳輝(25=三迫)が対戦。ランカーアタックに燃える新井と再起に挑む下村の試合は、衝撃の決着を見せた。
メインイベントのスーパーフェザー級級8回戦では、新井志道(33=黒崎KANAO)と下村佳輝(25=三迫)が対戦。ランカーアタックに燃える新井と再起に挑む下村の試合は、衝撃の決着を見せた。

新井が1ラウンドKO勝利!
開始から前に出た新井が右のオーバーハンドを狙うが、ガードで出方を見た下村は左ボディを好打。動きの止まった新井にワンツーで攻めこんだが、新井が相撃ちの左フックを決めて、痛烈なダウンを奪った。大きくダメージを負った下村は、なんとか立ち上がるがカウントアウト。初回でのKO決着に会場は騒然。新井が日本ランカーを相手にアップセットを起こした。

「男は生き様」
昨年の12月まで捜査四課の刑事だった経歴を持つ新井は、開口一番「やっと右が使えた!」と顔を輝かせた。「直近3試合は右拳を壊して、思うような練習と試合が出来なかった。やっと思うように右を打てる試合が出来ると思っていたので、開始から攻めた」と振り返り「この日にフォーカスして、全てを合わせて来た。」と会心の勝利を噛み締めた。18歳で警察官となり、29歳からボクシングキャリアを改めて積んだ新井。「警察官の業務を通して鍛えられて来た、絶対に負けないメンタルはリングでも生きている。全然遠回りなんかじゃ無かった」と語ると「男は生き様。自分の志で道を作っていく。感謝を忘れずに結果で示していく」と熱く語って会見を終えた。

「もらってしまった」
一方、力を出しきる前に敗戦となってしまった下村は「ボディを効かせたと思って詰めたが、相撃ちのカウンターを貰ってしまった。パンチは見えていなかった」と呆然とした。三迫貴志会長の「これも経験だよ」という言葉に静かに頷き、言葉少なく会見を終えた。

「良い試合で刺激に」
共同開催として試合を見届けた石田順裕会長は「こういう形で開催が出来て良かった。たくさんの観客に来て貰えた中で良い試合が続き、選手や皆様にも刺激になったのではないかと思います」と締めくくった。