[試合後談話]2024.12.11
看護師ボクサー津端ありさがプロデビュー!

アマチュア2019年全日本選手権優勝の津端ありさ(31=多寿満)が11日、後楽園ホールで開催された「OVER HEAT BOXERS NIGHT.111」女子スーパーライト級4回戦で、ポンカモン・トーンプアク(17=タイ)を相手に、デビュー戦に臨んだ。
津端は、2021年7月、東京・国立競技場で行われた東京五輪の開会式の式典に登場した。コロナ禍で五輪出場を逃した悲運のアスリートとして、抜擢されて話題となった。
津端がジャブでペースを握ると、上下に打ち分けポイントを加点。リズム感のある攻撃で、付け入る隙を与えず完勝した。
試合後、取材に応じた津端は「良い経験になった。アマチュア時代から、人数が少ない階級なので経験値が少なくて、今日は力んでしまった。でも、勝つことで自信につながると思う。身長差があるのに、パンチをもらってしまった。焦って相手のパンチが当たる位置に入ってしまった」と、勝利の味を噛み締めながらも、冷静に試合を振り返った。
「昨年の全日本選手権がアマチュアの最後の試合で、プロライセンスは5月に取った。引退を考えていたが、『プロでやらないか』と誘いを受けた。休んでいる間に、ボクシングで何かしら成績を残したいとも思った」と、プロ転向に至った経緯を説明すると、「プロはチケットを手売りして、お金をいただいているので、それに見合った試合をしないといけない。そのプレッシャーがあった」と、プロボクサーとしての自覚を示した。
埼玉県狭山市出身の津端は、狭山市にある多寿満ジムに所属し、元日本ミドル級王者の大和田正春トレーナーの指導の下、腕を磨いている。看護師は非常勤で続けていくという。
今後の目標を聞かれた津端は「夢は、この階級の第一人者になること。中重量級もあるよと。続いて入ってくる人(女子の中量級ボクサー)が増えればいいと思うし、大和田さんと世界に行きたい」と言葉に力を込めた。
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