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クリスマスイヴに挑戦者で19戦全勝中のサム・グッドマン(26=豪)を相手に、主要4団体(WBA/WBC/IBF/WBO)の王座防衛戦を迎えるスーパーバンタム級世界4団体統一チャンピオンの井上尚弥(31=大橋)が4日、横浜市内の大橋ボクシングジムで、練習を公開した。
この日は、100人を超える報道陣を前に、シャドー2ラウンドの後、サンドバッグも2ラウンド叩いた。シャドーでは、ジャブと左フックとワンツーを丁寧に、そして、力強く振り抜いた。
今年3試合目となるモンスターだが、「コンディションを落とさず、維持して問題ない。手応え十分。スタミナも技術も自信を持ったボクシングができている。怪我と体重など、細かいところを注意する」と現状を自己分析した。普段どおり、落ち着いた様子で、「試合前だからといって、相手の印象は変わらない。警戒すべき点と、自分がこうしていかないといけけない点を、自分の中で意識してグッドマン戦に備えている」と、3週間後の試合に集中した。
プロキャリアで一度も負けていない挑戦者との対戦をすることについては「無敗には必ず意味がある。勝ちに徹するボクシングは上手いと思う。そういう強みを持ってるんだろう」と評価する一方で、「寒い日本で、試合をするにあたって、熱い試合をしたい。皆さんの期待を超える試合を目指しているので、期待してもらいたい」と気持ちを込め、「2025年には新たな海外進出を考えている。海外の試合が多くなっていくと思うので、大事な一戦」と、グッドマン戦を位置付けた。
これまで、28戦全勝(25KO)という圧巻の戦績を残してきた尚弥だが、「ボクシングが好きで、強くなりたいという思いでやってきた。これからも同じ」とプレッシャーは感じたことがないことを明かし、今後についての質問にも「3年前、5年前でも、今の自分を想像できてなかった。1年後、2年後も満足する場所に居たい」と述べ、ハートの強さが伝わってきた。
パリ五輪2024にも出場した日本代表の原田周大選手とも3、4回、トータルで20ラウンドのスパーリングを行ったことを明かした井上は、「テンポも速いので、慣れるまでは大変だが、ついていくというか、やりあえたので、手応えは掴めた。テンポの速いグッドマンの土俵での戦いにも準備している」と余念はない。
井上真吾トレーナーは、「グッドマンは、ポイントを取るのが上手い選手。ポイントは取られないように。中間距離の潰し合いになると思うが、尚弥のほうが崩していける」とし、昨日までに90ラウンドのスパーリングを終えたことを明かした。試合までには、トータルで100ラウンド程度のスパーリングを消化するとした。