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元プロボクサー・袴田巌さん(88)の再審公判が9月26日、静岡地裁で行われ、「無罪判決」が言渡された。その後、検察が控訴を断念したため、袴田さんの「完全無罪」が正式決定した。
袴田さんは29日、後楽園ホールで開催された「パイオニアオブファイトVol.9 & 大和魂18」に、姉・ひで子さんと約9年ぶりに来場した。リング上で挨拶する予定だったが、リングには上がらず、蝶ネクタイとジャケットを着用し、車椅子姿で2試合を観戦した。
袴田さんは29日、後楽園ホールで開催された「パイオニアオブファイトVol.9 & 大和魂18」に、姉・ひで子さんと約9年ぶりに来場した。リング上で挨拶する予定だったが、リングには上がらず、蝶ネクタイとジャケットを着用し、車椅子姿で2試合を観戦した。
姉・ひで子さん
第2試合終了後、ひで子さん(91)がリングに登壇し、「巌も来ているのですが、急に機嫌が悪くなり、私一人で上がっております。やっと無罪判決が決まりました。死刑囚ではなくなりました。58年戦ってやっと勝てました。本当に皆様の応援と支援のおかげの結果だと思います。ありがとうございます」と挨拶すると、会場から大きな拍手が送られた。
中谷潤人(M.T)も登壇
この日、袴田さんが2014年にWBC(世界ボクシング評議会)から授与された「名誉チャンピオンベルト」を持参した。さらに世界3階級制覇王者の中谷潤人(27=M.T)も登壇すると、「微力ではあるが、袴田さんの思いを伝えさせていただいた。本当におめでとうございます。健康に過ごしていただけたらと思います」と祝福した。
9年ぶりに後楽園ホールに来場
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