[試合後談話]2024.10.26
無敗対決! 関根幸太朗vs渡来美響は完全決着!

日本スーパーライト級最強挑戦者決定戦、同級1位の関根幸太朗(26=ワタナベ)対同級2位の渡来美響(25=三迫)の一戦が26日、後楽園ホールで開催された「DANGAN269」のメインイベントとして行われた。
来年のチャンピオンカーニバル出場を懸けた一戦、勝ち上がったのはーー。両応援団が大歓声を送る中、緊張感あふれる攻防がスタートした。
初回、渡来がキレのあるジャブを飛ばして、先制攻撃を仕掛けると、左アッパー、左フックにつなげて攻勢をアピール。関根はプレスをかけて、左ボディから崩しにかかった。3回、渡来は持ち前のボディワークでかわし、リズムを作ると、4回に右ストレートで効かせて一気にラッシュ。ダメージの深さを考慮したレフェリーが割って入った。
無敗対決を制した渡来は、「ジャブがしっかりと出たし、終始落ち着いて戦うことができた。(関根選手の)気を抜く癖を見逃さず、仕留めることができた。最後のラッシュは、スタミナを気にすることなく打ち続けることができた。想定通りにできた」と、会心の勝利に笑みを浮かべた。
来年のチャンピオンカーニバルで、日本王者の李健太(28=帝拳)に挑戦することが決定。渡来は、「アマチュア時代から強くて、プロの試合もほとんど見ている。正統派のサウスポー。これからどう攻略していくかを考える。自分も強い相手に勝ってきているので、その経験を活かして戦う」と、タイトル奪取に気持ちを高めた。
これまでの経験を活かして戦う
渡来が見据えているのは、あくまで世界チャンピオンだ。「日本タイトルは、世界に行くための必須条件。だからといって、(日本タイトルを)なめているわけではない。次戦は差を見せて『渡来は世界に行くべきだよね』と言われるような試合を見せたい」と、言葉に力を込めた。
一方、初黒星を喫した関根は、「(負けたのは)ムカつきますね」と苦笑いを浮かべると、「目のフェイントに引っかからなくて、これまで戦ったことがないタイプだった。力を出し切ることができなかった。もう少しやりたかったが…、負けたので何も言えない」と悔しさを滲ませた。それでも、「勉強ですね。もう少し頑張ります」と前を向いた。
会見後は、左目眼窩底骨折の疑いがあるため、病院へ向かった。
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