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高額賞金で話題を集めた「ミドル級賞金トーナメントPrize Fighter」(以下、トーナメント)の 開催に関する会見が17日、都内で行われ、大会プロデューサーの深町信治氏と六島ジムの枝川孝会長から現状の報告と説明があった。
会見の冒頭、深町氏は、トーナメントの開催が暗礁に乗り上げている現状を謝罪した。
今年の7月16日にトーナメントの1回戦(準々決勝)が行われた後、2回戦(準決勝)は、10月に開催されると伝えられていたが、現在に至るまで、2回戦は行われていない。これに関して、深町氏は、大会のマッチメークなどを管理するマッチルームボクシング社(以下、マッチルーム)より、トーナメントの出資者である楽天チケット株式会社(以下、楽天チケット)に契約違反があったため、「マッチルームは、楽天チケットに対して、法的措置を取る準備に入った」との連絡を受けたことを報告した。契約違反に関する具体的な内容は、わかっていない。
トーナメントの出場選手は、マッチルームとの契約上、トーナメントの開催期間中に、トーナメント以外の試合に出場することは禁止されていたが、マッチルームの不可抗力で、トーナメントの2回戦の開催が滞っていることを理由に、マッチルームは、この契約を解消することも併せて通達した。今後、トーナメントが再開される見込みは立っていない。
これを受けて、トーナメントに出場中の国本陸(六島)が所属する六島ジムの枝川会長は、「トーナメントが開催されることに不安はあったが、トーナメント開催の発表会見には、楽天チケットの社長をはじめ、マッチルームの代表やイベントの管理をするNSN (Never Say Never)の代表も出席し、新聞でも大きく報道されていたので、信頼して、国本を出場させた」とし、2回戦で勝利すれば支払われるはずのファイトマネーなど、25万ドルの支払いを、出資者の楽天チケットに求めた。「国本には本当に申し訳ないことをした。国本の準決勝のファイトマネーを保証してほしい。1週間以内に回答をしてほしい。選手は、試合のために命を懸けて準備して戦っている。ボクシングを大人のおもちゃにしないでほしい」と声を大にした。トーナメントの1回戦のファイトマネーとKO賞は、マッチルームより既に支払われている。