[試合後会見]2024.10.17
日本フェザー級王座戦は衝撃KO決着!

日本フェザー級タイトルマッチ、王者の松本圭佑(25=大橋)対同級7位の中川公弘(33=ワタナベ)の一戦が17日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル123」のセミファイナルで行われた。
安定王者の松本がV4を達成したのか? それとも、タイトル初挑戦の中川が下克上を果たしたのかーー。
挑戦者の中川がゴングと同時にダッシュして、右フックで奇襲攻撃。しかし、松本は冷静に対応すると、ジャブから組み立てた。2回、松本は左ボディから右ショートでダウンを演出。再開後、ワンツーでグラつかせて連打でダウンを奪い、最後は右ストレートで決着をつけた。
試合後、取材に応じた松本は、「今回の課題は、組み立ててチャンスが来たら仕留めることだった。(最初にダウンを奪った)右クロスは、交錯した中で出たパンチ」と試合運び同様、冷静に試合を振り返ると、「アップの時から『力んじゃダメ』と意識していた。ベルトを獲る前はもっと『力を見せつけてやりたい』という気持ちが強かったが、ベルトを獲ってからは、守らなくてはいけないという気持ちが強くなってしまっていた。今後は原点に戻って、ハングリー精神を取り戻して、自分の力を見せしめたい」と自己分析をしつつ、原点回帰を誓った。
現役時代はヨネクラジムで活躍した父・松本好二トレーナーは、「初回の奇襲攻撃は中川君はヨネクラジム出身だから、(ヨネクラジム閉鎖に伴い、ワタナベジムに移籍)やってくる可能性があると思い、『想定しておけ』とアドバイスしていた」と、自身の経験を踏まえた上でのアドバイスをしたことを明かした。
「自分も現役時代に倒そうという気持ちが強すぎて、裏目に出たことがあったので、圭佑が背負っているものはわかっている。でも、そういう失敗は自分で止めたい。判定でもいいから、パンチをまとめろとアドバイスした」と、父親としての本音も滲ませた。
中川は試合後、「計量の時に、相手は減量苦だと思ったんで、序盤から行った。顔を見たら効いてると思った」と初回のパンチの交換を振り返った。プロ19戦目で巡ってきた日本タイトル挑戦に向けて、「今まで以上に練習できた。フィジカルも自信もあった」と手応えを感じていた。3度目のダウンの後のレフェリーストップに「早いよ。まだできたよ」と涙を流した。
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