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いま一番日本ランキング入りの壁が高いとされる超激戦区、スーパーバンタム級のカードが5試合組まれた「KNOCK OUT BOXING vol.8」が15日、愛知・刈谷あいおいホールで行われ、メインイベントで、村井貴裕(32=名古屋大橋)と秋間瑞輝(32=宮田)が対戦した。
中日本と東日本のジムによる、5対5の「中東戦」の大将戦。2勝2敗で決戦を迎えた。
鋭いジャブで、初回からペースを掴み始めた秋間だったが、2回に村井の右ストレートを喰らって、警戒心を強めた。それでも、村井のプレスにジャブと右ストレートを当てて距離を保って、3回以降は、被弾を回避した。ダウンシーンには恵まれなかったが、最後まで技術戦が繰り広げられ、秋間が勝利を掴んだ。
試合後に控え室に戻った秋間は、「ジャブで差し負けないことと、外に周り、相手の射程距離に入らないこと、打ち終わりを狙われないようにすることを意識した」と、試合前の村井対策を明かした。その上で、「ジャブを打つことと、射程距離入らないことはできた。相手が打てないところに、自分から動いて打つことができなかったので、完全に攻勢を取ることができなかった。そこがポイントを取りきれなかった要因」と、試合を振り返った。
判定3-0(77-75,77-75,79-73)での勝利について「概ねポイント通りだと思った。負けはないと思ってやった。陣営とも、それは一致していた」と、判定結果を待つ時間を振り返った。
日本ランキング入りが濃厚と思われる中、「自分が打った後、もう一度打つこと、明確に相手にダメージを与えることがランキングに定着するために必要なことだと思う」と、さらなる成長を約束した。
年齢差22歳対決で注目を集めた犬塚琉樹(19=名古屋大橋)と塩谷洋則(41=宮田)の試合は、1ラウンドに衝撃のKO決着が待っていた。試合後、笑顔が弾けた犬塚は、「まずは、来年の新人王を目指します。でも、やるなら、やっぱり世界でしょ! 世界チャンピオンを目指します」と抱負を語った。プロデビュー戦の感想は、「楽しかった! 緊張もしなかったです」。