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日本スーパーバンタム級タイトルマッチが3日、東京・有明アリーナで開催された「NTTドコモ presents Lemino BOXING」の第一試合で行われ、チャンピオンの下町俊貴(27=グリーンツダ)に日本ユース王座を8月31日付けで返上した津川龍也(24=ミツキ)が挑んだ。
プレスをかけてジャブを突いて前に出たのは、サウスポーの下町。津川は、前後のステップで位置取りを変えながら、スペースを作ってジャブから右ストレートを上下に打ち分けた。5回終了時の採点は、ジャッジ3者ともに49-46で下町を支持した。6回にロープを背にした津川に、下町が左ストレートを顔面に見舞った。中間距離から鋭く切り込んだ津川だが、下町を捉えきれず。距離が近くなった7回、津川は左ボディとフックで詰めて、モーションの小さい右ストレートに繋いだ。カウンターの取り合いで緊張感が高まった。
会見場で下町は「試合を終えてホッとしているが、悔しい気持ちがある。スパーでやっていることが全然出せなかった。相手に対策されていると思った」と試合を振り返った。
ダウンシーンに関して、「クリンチもうまくできず、打った方が相手が出てきにくくなると思ってそうした。すると、相手が距離を取ってくれたので、1から組み立てていこうと思った。ダウンは、いい経験にするしかない」と述べ、その上で、「遠い距離で当てて、近い距離でも細かいパンチを打っていくというのを見せたかったが、近い距離のパンチもあまり出ず、ジャブも対策されていて、うまく外された。結果的にはよかったが、気持ち的には悔しい」と笑顔はなかった。
今後は「世界に向けてやっていくために、ひとつひとつ勝っていくことと、課題を修正することをしっかりやっていきたい」と気持ちを切り替えた。
試合に関して「練習でやってきたことは出せたが…その一歩上が…すみません、わかりません。公開採点で相手が上回っていることも想定して練習していたので、特に何も思わなかった」と言葉を詰まらせた。
8ラウンドにダウンを奪ったシーンに関して「練習のイメージ通りにやれたが、それ以上が取れなかった。決めにいったが、下町選手の上手さもあり、仕留めきれず自分の実力不足でした」と振り返り、「今日、ベルトを獲ること目標にやってきたので、ベルトしかない」と再起を誓った。