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[試合後談話]2024.7.22

女の意地が真っ向から激突!

 日本アトム級タイトルマッチ、王者の狩野ほのか(29=TEAM10COUNT)対同級1位のモンブランみき(31=一力)の一戦が22日、後楽園ホールで開催された「あしたのジョーメモリアル2024」のセミファイナルで行われた。

 昨年3月の王座決定戦以来の再戦、狩野が3度目の防衛に成功したのか? それとも、モンブランが悲願のタイトル奪取に成功したのかーー。
狩野ほのか(TEAM10COUNT)が日本王座V3に成功!
 ジャブから入る狩野に対し、モンブランは一気にプレスをかけて、攻めの姿勢でスタート。しかし、2回に狩野が打ち下ろしのワンツーで見せ場を作ると、続く3回もワンツーを効果的に使い、ポイントを稼いだ。5回、打開を図るモンブランが気迫のプッシュを見せると、最終回には左フックを好打。狩野も意地を見せて倍返しの打ち合いの中、ゴングが鳴った。狩野が効果的なポイントメイクと有効打で上回り、判定勝ちで日本王座3度目の防衛に成功した。
「慌てずに対処できた」
 返り討ちを果たした狩野は、「もっと圧倒して勝ちたかった。モンブラン選手には前回以上の気迫を感じた。パワーがあるのを想定していたので、慌てずに対処することができたが、自分が(ポイントで)上回っているのかどうか、微妙なラウンドが多かった」と冷静に試合を振り返った。
「防衛していく」
 日本とOPBFの2冠を保持している狩野だが、同門の松田恵里(30)がWBA(世界ボクシング協会)とWBO(世界ボクシング機構)アトム級王座を保持。OPBF東洋太平洋女子ミニマム級王者の和田まどか(30)もアトム級で世界を狙っており、狩野はしばらく王座を防衛していくことになりそうだ。「タイトルを防衛しながら、誰と戦っても勝てるように実力をつけていく」と言葉に力を込めた。
「できることはやった」
 一方、ベルトを逃したモンブランは「頭を振って手数を出して距離を詰めて、右を狙った。右ストレートで終わらないように、左フックを返す練習をしてきた。できることは出せたが、敵わなかった。言い訳はできない」と声を絞り出して、悔しさをにじませた。
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