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WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者の田中恒成(29=畑中)とジョナタン・ロドリゲス(28=メキシコ)が19日、都内の東京ドームホテルで行われたタイトルマッチの前日計量に臨んだ。52.1kgで一発クリアした田中に対して、挑戦者のロドリゲスは、55.0kgと2.9kgオーバーだった。
田中恒成は無事にパスしたが…
ロドリゲスの再計量を待つ間に取材に応じた田中は、「元々パワーがある選手が、2階級分オーバーしてるので、警戒している」と、対戦する意思を伝えていたが、両陣営の話し合いにより、試合を中止することが決まった。
ロドリゲス陣営のパコ・ダミアンプロモーターによると、今週水曜日にロドリゲスが、練習中に痙攣を起こしたため、その場で練習を中止し、ホテルに戻ってスポーツドリンクを飲ませるなど、体調の改善に努めたが、その後は、減量もできず前日計量の日を迎えた。このため、体重超過だけではなく体調管理自体に問題があるとし、ロドリゲス陣営から棄権の申し出があった。ロドリゲスが体重調整の時期に体調を崩したのは、今回が初めてだった。
畑中清詞会長
これを受けて、畑中清詞会長は、「1週間前に来日して、3キロオーバーは考えられない」と呆れた様子で、世界戦で計量失格した選手が、体重制限リミット付きの当日計量などで、変則タイトルマッチを実施するという前例を日本国内で作らないためにも、試合中止とすることが最善との考えを示し、今後のボクシング界の発展と選手の健康管理に役立つことを祈った。
2.9kgオーバーでギブアップ
パコ・ダミアン プロモーター