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この日の竹迫は、最初から最後までジャブを出し続けた。前に出て積極的に先に仕掛けた竹迫に対して、ディキンソンはカウンターにアッパーとフックを返したが、細かいパンチを受けながらも右ストレートを打って終わる竹迫が、最後まで押し切った。
試合後の会見で竹迫は、「負けた後、すぐにチャンスをもらえたことに感謝してます」と、トーナメント関係者に気持ちを伝えた。前回までと一番変わったのは、睡眠の質。食事や睡眠時間と睡眠の質をプロに管理してもらうことで、充実した練習、そして上質の睡眠が摂れている中で、試合を迎えることができたことを明かした。
準決勝に駒を進めた国本と竹迫は、リング上でフェイスオフ撮影にも応じた。試合後の会見では、「竹迫さんと、もう一度やりたいと思った。試合前にスイッチが入った」とリベンジのチャンスに、逸る気持ちを抑えられない国本を横目に、「過去は過去、次は次」と落ち着いた様子の竹迫は、自身との対戦で敗れて以降、勝ち続けてきた国本を称えたが、「倒す」とも付け加えた。
PRIZE FIGHTミドル級トーナメントのオープニングマッチは、WBO-AP7位のアイニウェア・イリィアティ(31=中国)とWBA世界15位のキーラン・コンウェイ(28=英国)の対決。ワンツーで踏み込んで右ストレートを狙ったイリィアティに対して、長身のコンウェイは、落ち着いてガードすると、徐々にプレスを強めて、7回に右ストレートと左フックで顔面を弾いた後に、最後は右ストレートを顔面に見舞って、レフェリーストップを呼び込んだ。
試合後のコンウェイはリラックスした様子で、「日本はUKと違うが、来日してから新しい経験ができた。今日はタフな相手だった。見てくれてありがとう。次の試合も見逃さないようにね!」と、勝利者インタビューに答え、日本での初陣をTKO勝利で飾れたことを喜んだ。
アーロン・マッケンナ(25=アイルランド)とシェオバニー・エステラ(23=米国)の対決は、マッケンナが序盤から接近戦に持ち込んで、エステラを手数で圧倒。最後はマッケンナの連打にエステラのガードが遅れたのを見て、レフェリーが試合を止めた。
試合後の会見では、「サムライに影響を受けている」と切り出すと「日本人選手はハートが強く、手数が多い」とリスペクトを見せ、高額KO賞に関してはマッケンナは、試合後、「KOボーナスがあるので、KOを狙っていた」と述べ、「モチベーションにつながる」。そう、コンウェイと口を揃えた。