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IBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級チャンピオンで、今月28日、同級1位のペドロ・タドゥラン(27=比)を相手に3度目の防衛戦に臨む重岡銀次朗(24=ワタナベ)が10日、都内のワタナベジムで練習を公開した。
公開練習前の会見で銀次朗は、「怪我もなく、実践練習が充実している」と、フィリピンからスパーリングパートナーとして招聘した、OPBFミニマム級15位のマルコ・ジョン・リメンツォ(25=比)と今年5月に銀次朗と同門の谷口将隆(30=ワタナベ)と対戦したジェイセバー ・アブシード(29=比)に感謝の気持ちを伝えた。
6月19日に来日した2人のサウスポーは、タドゥラン対策のベストチョイス。銀次朗曰く、マルコがテクニシャンで、積極的に前に出てくるタイプなのに対して、ジェイセバーはパワーがすごい。
町田主計トレーナーによると、日本人選手も含め、100ラウンド以上のスパーリングを消化してきた。実践練習では、ディフェンス面を意識し、得意のサウスポー戦だが、「やり易いのは、相手も同じ。パンチを受けないようにしたい」と被弾数を減らすことを課題とした。
フィジカルの強化にも時間を割いたというIBFチャンピオンは、上半身の厚みが増したように見てとれた。
亀田興毅ファウンダーは、「ちょっとずつ余裕もできてきてる。コンディション作りもしっかり結果を出している。高いレベルにいけると思うので、今回は指名戦で相手も強い選手だが、いつも通り、次に繋げてもらいたい」と、今後のプランにも触れ、「他団体のチャンピオンとの統一戦に持って行けたら。(銀次朗は)舞台を作ったら応える選手」と期待を寄せた。
世界戦の防衛回数日本記録を塗り替えたいという銀次朗の気持ちを汲んで、王座防衛をしながら、統一戦の機会があれば、王座も統一するという考えを示し、銀次朗も「ミニマム級でできることがあれば何でもやりたい」と同調した。