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[試合後談話]2024.6.9

福永宇宙が高知で大爆発!

 WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級6位の福永宇宙(26=黒潮)が9日、セリーズ高知体育館で開催された「第40回黒潮 ダイナミックファイト」のメインイベント、56.5kg契約8回戦でソンポン・バンルエサップ(タイ)と対戦した。

 地元の期待を一身に背負う福永が、圧巻のパフォーマンスを見せた!
14連勝!
 福永がジャブからワンツーにつなげて丁寧な試合運びを見せると、ワンツーに続く左ボディで痛烈なダウンを演出。ソンポンに10カウントを聞かせた。
「強さに磨きをかけていく」
 凱旋試合を飾った福永は、「久しぶりの試合で動きが硬く、左を一発もらって気負ってしまった。2ラウンドから攻めるつもりだったので、もう少し戦いたかった」と淡々と振り返り、「今日に至るまでの練習をしっかりとやり切れたことが収穫」と言葉に力を込めた。

 現在、日本ランキング15位の福永。「ランキングが上がったり下がったりで、一喜一憂はしていない。好きなボクシングを突き詰めて、その先に結果がついてきたら。自分が納得できる練習、試合をしていく」と、これからも強さに磨きをかけていく。
藤原蓮(黒潮)がKO勝ち!
 この日、黒潮ジムからは4選手が出場しすべてKO勝ちと最高の結果を残した。

 セミファイナルでは、スーパーライト級4回戦で、藤原蓮(26=黒潮)と宮本時代(25=本田フィットネス)が激突。藤原は初回に右カウンターでダウンを奪うと、2回に右フックでダウンを追加。最後は、パンチをまとめてストップ勝ちした。

「重圧を乗り越えて勝てた」

 昨年2月以来の再起戦を勝利した藤原は、「前の2人(市原涼と柳生義宗)がKOで勝ったので、この流れを切るわけにはいかないと思った。プレッシャーを乗り越えて勝つことができて、素直にうれしい」と勝利の味を噛み締めていた。

 消防士をしながらボクシングをしている藤原は、「今年中にあと1試合できれば。来年の新人王を目指す」と拳を握り締めた。
市原涼(黒潮)が勝利!
 市原涼(21=黒潮)は、スーパーバンタム級4回戦で沖吉優太(25=湘南龍拳)と拳を交えた。市原は、右フックを叩きつけて先手を奪うと、沖吉と激しい打撃戦を展開。4回に左ボディから連打で、レフェリーストップに持ち込んだ。

3戦全勝(3KO)

 激戦を制した市原は、「何度もボディにパンチを入れたが、相手は気持ちが強かった。地元で(高知県)盛り上がる試合を見せることができてうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 これで3戦全勝(3KO)とした市原は、「デビュー戦と2戦目が初回KO勝ちだったので、4ラウンドまで戦えたのは収穫。これからも倒したい」とさらなる精進を誓った。
黒潮ジム全勝!
 第3試合53.0kg契約4回戦では、柳生義宗(写真:左/19=黒潮)と松本龍也(22=ウォズ)が対戦。2回に右ボディストレートでペースを握った柳生が、3回に左ボディから連打でフィニッシュした。

 2戦目で初勝利を挙げた柳生は、「1〜2ラウンドは動きが悪かったが、3回に仕留めることができて良かった。地元の声援が力になった」と喜びに浸った。

来年4月に開催予定

 興行を終えた黒潮ジム小川竜司会長は、「宇宙(福永)の試合は、もう少し骨のある相手だったらよかったね。ただ、4人全員がKOで勝つことができて良かった。1年に1回は(高知での興行を)開催していきたい」と、超満員(600人)で大成功を収めた興行を総括した。

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