サウジで英プロモーション対決5vs5

　今のボクシング人気を牽引する、英国の二大プロモーターによる『5vs5』対抗戦が、サウジアラビアのリヤドにあるキングダム・アリーナにおいて、6月1日(日本時間2日)に開催される。

　メインイベントは、元WBC王者のディオンタイ・ワイルダー(38=米)と前WBO暫定王者チャン・ジレイ(41=中国)による、元ヘビー級世界王者対決。

　IBFヘビー級1位のフィリップ・フルコビッチ(31=クロアチア)と元WBA世界ヘビー級正規王者のダニエル・デュボア(26=英)の試合は、IBF世界暫定王座決定戦に繰り上がった。

　WBA世界フェザー級王者のレイモンド・フォード(25=米)は、同級8位のニック・ボール(27=英)を挑戦者に迎える。

　WBCシルバータイトル戦も2試合が行われる予定で、ライトヘビー級王者ウィリー・ハッチンソン(25=英)とクレイグ・リチャード(34=英)、ミドル級王者ハマザ・シーラズ(25=英)とオースティン・ウィリアムス(28=米)が、それぞれ世界戦を視野に入れて対決する。

　クイーンズベリー社フランク・ウォーレン代表とマッチルームボクシング社のエディー・ハーン代表の立会いの下、『5vs5』の前日計量が日本時間の1日、予定通り行われた。

 『5vs5』英プロモーション対決は、日本時間の6月2日(日)午前3時から、PPVでDAZNがライブ配信する。

　ヘビー級12回戦、ワイルダーは97.3kgをマーク、対するジレイは128.2kgとワイルダーよりも30.9kgを超える重量となった。ライトヘビー級の4冠戦が中止となり、WBA王者デミトリー・ビボル(33=ロシア)の防衛戦に切り替わったことで、メインに昇格した元世界王者対決は、超注目のサバイバル対決となった。

　IBF世界ヘビー級暫定王座決定戦に昇格した、もう一つのヘビー級12回戦は、フルコビッチが112.2kgだったのに対して、デュボアは111.4kgと両者の体重差は約800gだった。

　世界ヘビー級4冠統一王者オレクサンドル・ウシク(37=ウクライナ)と前WBC世界同級王者タイソン・フューリー(35=英)は、今年の12月に再戦することが決まっている。これに伴って、IBFはウシクの王座を剥奪する可能性が高い。指名挑戦者のフルコビッチと元世界王者のデュボアがセミファイナルで、暫定王座決定戦で対決することになった。

　フェザー級リミット57.1kgを、王者フォードは300gアンダーの56.8kg、挑戦者ボールは、リミットには100g少ない57.0kgで秤を降りた。

　今年3月に衝撃的な内容でTKO勝利し、世界初載冠を果たしたフォード。対するボールも、今年3月、WBC同級王者レイ・バルガス(33=メキシコ)を相手に世界初挑戦、大善戦をするも、結果はドローに終わった。前戦でのパフォーマンスの良さから、好試合が期待されている。

　WBCシルバー戦、ライトヘビー級はリミット79.3kgを、王者ハッチンソンが400g軽い78.9kgでクリア。対する挑戦者リチャードは300gアンダーの79.0kgで秤を降りた。

　ミドル級は、リミット72.5kgを王者シーラズ、挑戦者ウィリアムスは、どちらも200gアンダーの72.3kgでパスした。