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■WBA(世界ボクシング協会)
■WBC(世界ボクシング評議会)
■IBF(国際ボクシング連盟)
■WBO(世界ボクシング機構)
衝撃のスタートで始まった尚弥とネリの対決。初回、ネリの左フックで尚弥がダウン。東京ドームは騒然。立ち上がった尚弥が、モンスターだと証明したのは2回。ネリの打ち終わりに左フックを合わせて、ダウンを奪い返した。前に出てきたネリだが、5回に左フックでダウンを追加した尚弥が、6回に右でとどめを刺した。
会見場に笑顔で入ってきた尚弥は、「1Rにダウンを喫したが、最後KOで勝てたので良いキャリアが築けた。ダウンのダメージは、あまりなかった。パンチの軌道が読めなかった」と、初回のサプライズに照れ笑いした。
それでも「ダウンを引きずることなく、2Rからはポイントを計算していこうと思った。出だしは少し気負っていたかもしれないが、ダウンしてからは冷静に立て直せた。挑発的なアクションについては、見切っていたというのもあるが、試合の中で主導権を持つという意味、駆け引きという意味もあって」とリング上の攻防を振り返った。
34年ぶりの東京ドーム開催に関して「自分にとって、(東京)ドームはすごく力をもらったが、同時に重圧もあったと思う。今振り返ると、入場の時に景色を見て浮き足だった部分もあったかもしれない。2Rでダウンを奪って、1Rのダウンがチャラにできた。同等に立てて、気持ちがリセットできた」とし、「今後に向けては、さっきサム・グッドマンがリングに上がってくれたが、交渉を進めていきたい。次は9月ごろと聞いている。皆さん、期待していてください」。「WBCのダイヤモンドベルトは、この場を借りて大橋(秀行)会長にプレゼントしたいと思う」と、最大限の感謝の気持ちを伝えた。
大橋会長は、「34年前にタイソンがドームでやった時に、自分もこの舞台でやりたいと思っていたが(尚弥がネリに勝ってくれて)リカルド・ロペスに雪辱を果たした気持ち。今日の試合は、寿命が縮んだが、一般のファンにボクシングのすばらしさを伝えられたと思う」と、安堵の表情を浮かべた。