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アマチュア8冠の実績を誇る和田まどか(29=TEAM10COUNT) のプロデビュー戦の前日計量が1日、都内のJBC(日本ボクシングコミッション)事務局で行われ、対戦相手のピムチャノック・セブジャンダ(20=タイ)と顔を合わせた。試合は、2日、後楽園ホールで開催される「DANGAN 256」のセミファイナルとして行われる。
ピムチャノックは、46.0kgで計量をクリア。対戦する和田の映像は見てないとのことだったが、「通常通りの練習をしてきた。体重管理に少し苦労したが、明日は一生懸命頑張ります」と笑顔で答えた。対戦する和田の年齢を聞いて、「私よりも年上なのね」と確認。マッチメーカーによると、アマチュア経験豊富で、マイナー団体ではあるものの、昨年12月には、スイスでIBOインターコンチネンタルのタイトルにも挑戦している。普段は、男子選手と混ざってトレーニングしている。
昨年4月にWBOアジアパシフィック・アトム級タイトルマッチで、当時のチャンピオンで、現IBF世界アトム級王者の山中菫(真正)と対戦して以来、2度目の来日とあって、終始リラックスしていた。
プロの前日計量は、初とあって、「男性がいるので、恥ずかしかった」とアマとの違いに照れ笑いした和田だが、減量は順調だったとのことで、45.9kgで難なくクリアした。
アマでは、ミニマム級を主戦場としていたが、「下の階級から、何階級か制覇するために」と、アトム級からプロデビューする。周囲の期待通り、自身の目標も高く、先日、セニエサ・エストラーダ(31=米)が、女子ミニマム級世界主要4団体統一したことにも触れ、「まだまだ全然だが、(そこを)見据えている」と豊富を語った。プロ3戦目で、世界挑戦を目指している。
国内女子選手としては、初の8回戦デビューとなるが、アマでは、3分3ラウンドで戦っていたため、体力面の不安は感じさせなかった。それでも、女子プロの試合は1ラウンド2分で行われるため、「テンポ感、8オンスのグローブなど、勉強になるデビュー戦になると思う」とプロのリングを心待ちにした。
身長差10cmのピムチャノックに関しては、山中戦を映像でチェック済み。「打ち終わりに打ってくる。自分のパンチをしっかり打っていきたい。倒して勝ちたい」と抱負を述べた。
この日は、同門のWBA・WBO世界アトム級統一王者の松田恵里と談笑するなど、リラックスした様子だった。トレーニングに関しては、同門でOPBF・日本アトム級統一王者の狩野ほのか、日本体育大学ボクシング部の選手らとスパーリングを行なってきたという和田だが、「サウスポーの松田さんにも、オーソドックスでやってもらった」と笑顔で感謝の気持ちを伝えた。
同行してきた松田は「彼女のことを知らない人達にも、『なんだこの選手は』と思われるような、(和田の)かっこよさが見れるように、長めに戦ってもらいたい」と期待を込め、「(和田と一緒に)練習するのが楽しくてしょうがない」と明るく答えた。