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元IBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級王者の岩佐亮佑氏は、2019年12月7日に米国ニューヨークで空位のIBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級暫定王座を懸けて、マーロン・タパレス(31=比)と激突し11回TKO勝ちした。
タパレスに勝利した唯一の日本人ボクサーに、12月26日(火)、有明アリーナで行われる井上尚弥(30=大橋)との4団体王座統一戦について展開予想してもらった。
タパレスに勝利した唯一の日本人ボクサーに、12月26日(火)、有明アリーナで行われる井上尚弥(30=大橋)との4団体王座統一戦について展開予想してもらった。
「独特の間がある」
岩佐氏によると、「(タパレスは)独特の間があった。上半身をのけぞりながら、足から入るようなイメージで、あんなに小さいのに遠く感じた」と、これまでタパレスと拳を交えた大森将平氏、勅使河原弘晶氏と同じことを感じたようだ。
「手応えがあったのはダウンを奪った左ストレートだけ」
タパレスの主武器のひとつである左オーバーハンドについて、「あの身長で、あの距離から思い切り振って、手を伸ばすように打ってくるパンチで、見えづらくて予想以上に伸びてくる。そして、右フックも予想以上に伸びてくる」と説明した。さらに、タパレスのディフェンス面についても言及した。「(パンチを)芯でもらわない上手さがある。芯を食ったパンチを入れることができたのは、最後にダウンを奪った左ストレートくらい」。
「弱い部分を克服してきた」
スタミナ面に関しては「タパレスは後半になるにつれて集中力が切れたのか、向こうが後手になってきた。後半になるとパワーが落ちてきた」と話したが、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)戦の映像を見て、「自分の弱いところを克服している感じがした。スタミナや手数。後半はアフマダリエフにガンガン攻められていたので、疲れていたかもしれないが、なんとかやるという気持ちの面での変化を感じた」。
井上の序盤KOを予想
スーパーバンタム級4団体王座統一戦の予想を聞いたところ、「井上君がプレスをかけて、タパレスがのらりくらりと柔らかく逃げるような動きをする。井上君は、スピードがあるので、カウンターを合わせてくるのではないか。井上君のフルパワーのボディをもらったら、それは無理でしょうね。タパレスとしては(ボディブローを)もらいたくないので、(対策を)徹底してくるはず。序盤での、井上君のKO勝ち。タパレスが頑張ったとしても中盤KOかな。井上君は、初回で相手の動きを完全に見切って、2ラウンドからカウンターをバンバン当てていくアジャスト能力がすごい。早い段階で気持ちを折って、最後はゴツンと決めて終わる」とモンスターの圧勝を予想した。
「タパレスがどこまでやれるか」
あえて、タパレスにチャンスがあるとしたらの問いには、「タパレスも前半からガンガン攻めてくるので、予想外の距離からのパンチが当たれば、面白くはなりますけどねぇ」と言うと、「タパレスがどこまでやれるのか」と、タパレスの戦い方にも注目しているようだ。