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IBO世界スーパーライト級タイトルマッチが10日、カザフスタンで行われ、チャンピオンのザンコッシュ・トラロフ(33=カザフスタン)に近藤明広(38=一力)が挑んだ。IBOはJBC非公認のマイナー団体だが、欧米での認知度は高い。この試合は、WBA(世界ボクシング協会)ゴールドタイトルも懸かっていた。
最後まで粘った近藤明広(一力)
近めの中間距離を保ちながら、トラロフがガードを下げて、ノーモーションで上下左右にパンチを散らしてプレスをかけるのに対して、近藤は下がらず、リング中央近くでガードを固めて、左フックと右オーバーを振り下ろして、最後まで相手の隙を探ってしぶとく粘った。結果的には、大差判定決着でトラロフが王座防衛に成功。WBAゴールドタイトルも獲得して、メジャー団体の世界戦線にアピールした。
“世界”の夢は後輩たちに託す!
試合を終えた近藤からコメントが届いた。
「応援、ありがとうございました。勝てなくて申し訳ありません。皆さんのお陰で、フルラウンド立っている事は出来ました。行く勇気が出せませんでした。その勇気さえあれば、今の日本の選手なら絶対に世界チャンピオンになれます。自分が叶えられなかった夢は、これからの選手に託します。本当に声援、コメント、DAZN視聴、ありがとうございました」。