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[試合後談話]2023.11.12

激戦の連続! 新人王西軍代表が決定!

 新人王西軍代表決定戦が12日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で開催され、ライト級を除く11試合で熱戦が繰り広げられた。

 客席から「俺たちを後楽園ホールに連れて行ってくれ!」と声援が飛ぶ中、第1試合から熱戦が続き、盛り上がりを見せた。

 勝者は、12月23日(土)、後楽園ホールで行われる全日本新人王決定戦で、東日本代表と激突する。
MVP:坂井涼(畑中)
 最優秀選手賞(MVP)は、フライ級の坂井涼(20=畑中)が受賞した。宮地龍喜(22=ミツキ)と対戦した坂井は、左ボディで動きを止めると、右ストレートからパンチをまとめてダウンを先取。再開後、連打でダウンを追加し、最後は右ストレートで、フィニッシュした。
「次も自分のボクシングを貫く」
 圧巻の内容を見せた坂井は「最初に右ストレートでグラつかせたが、感覚はなかった。パンチをまとめる時は力まないように心掛けた。自分のボクシングができたら勝てると思っていた。MVPもいけると思った」と納得の表情を浮かべた。

 次戦は、高熊龍之介(25=松本ACE)とのテクニシャン対決となる。「これから映像を見て、しっかりと対策していく」と意気込んだ。
敢闘賞:藤野零大(カシミ)
 敢闘賞には、スーパーフライ級の藤野零大(ふじの・れおん/19=カシミ)が選ばれた。中上勝一朗(33=江坂)との一戦は、2回に相手の右カウンターを浴びてダウンを喫したが、藤野は3回にプレスをかけて、右ストレートでダウンを奪い返すと、4回にリターンの右で倒して逆転勝ちした。

 試合後、取材に応じた藤野は「ダウンして焦ったが、残り2ラウンドあれば巻き返すことができると、気持ちを立て直した。内容は悪かったが、勝ててホッとした」と安堵した。

「先輩(英洸貴)に続き全日本新人王を獲る!」

 次戦は、佐藤祐(19=三迫)と拳を交える。藤野は「佐藤選手は、距離の作り方が上手いので、後手にならないように戦いたい。ジムの先輩の英さん(英洸貴=前日本ユース・フェザー級王者)も全日本新人王を獲っているので、次も必ず勝つ」と拳を握りしめた。
技能賞:上蔀哲汰(S&K)
 技能賞は、ライトフライ級の上蔀哲汰(うわしとみ・てった/20=S&K)が獲得した。寺下列(19=エスペランサ)と対戦したサウスポー上蔀は、相手の遠い距離に手を焼いたが、2回に右アッパーでグラつかせると、3回に左ストレートでダウンを演出。4回にも左ストレートで倒して判定勝ちした。

 上蔀は「スピードがあって捕まえきれなかったので、ボディから顔面を狙った。ダウンを奪ってからイケると思った。技能賞をもらえるとは思っていなかった」と語った。

「坂田一颯選手と一緒に獲る」

 次は、磯金龍(23=大橋)と対戦する。上蔀は「まだどんなタイプかわからないが、これから研究していく。坂田選手と2人で勝ちます」と、この日ミニマム級で西軍代表となった同門の坂田一颯(19)との全日本新人王を目標に掲げた。
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