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matchroom boxing(マッチルームボクシング社 )のフランク・スミスCEOが28日、都内のホテルで会見を開いた。会見には、楽天チケット株式会社の梅本悦郎代表取締役社長と、NSN(Never Say Never)の創業者でプレジデントのジョエル・ボラス氏も同席した。
会見の冒頭、「LANDMARK DEAL IN JAPAN」と銘打たれたビッグイベントに「私もワクワクしている」と目を輝かせたスミス氏は、2024年から3年間、毎年3回、計9回イベントを開催することを発表。イベントのスポンサー契約を楽天チケット(株)と結んだことを伝えた。
これまでに20カ国でボクシングイベントを開催してきたマッチルーム社だが、「まずは、3年、願わくば、それ以上続けたい。ただし、どんなイベントも1回で成功するのは難しい。時間をかけて、しっかり取り組んでいくことが、このイベントの発展に結びつく」と一過性の流行りではなく、長期的な展望を口にした。
日本のプロモーターと協力関係を築く
ボクシングイベントの国内開催に関して、「ローカルプロモーター」の協力が必須とした上で、スミス氏は、「これまで関係を構築してきた帝拳プロモーションの本田明彦会長からもアドバイスをもらっている」と切り出すと、楽天チケットと関係が深い大橋ジムの大橋秀行会長の名前も挙げて、今後、日本国内の協力プロモーターとも信頼関係を築いていくことに積極的な姿勢を示した。
楽天チケットがボクシングイベントに出資
「今まで体験したことがないイベントを期待している」という楽天チケット梅本社長は、「楽天チケットの役割として、イベントへの出資、チケット販売、エコシステム等、さまざまな取り組みによって、ボクシング界のエンパワーメント(環境整備)につなげたい」と今後の取り組みを説明した。
楽天TVで配信!
マッチルーム社のホームページには、DAZNが世界配信(アジア圏を除く)を行うと掲載されているが、梅本社長は「権利のある地域で、映像配信する」と楽天TVによる配信にも言及した。
初回は来年早々に開催予定
具体的な日程や来年出場する選手などの詳細は、来月にも発表されるが、スミス氏は、「1回目のイベントは、来年の早い時期に開催する予定でいる」と明した。「日本のプロやアマチュアの若い選手達にもチャンスを与えたい。井上尚弥(30=大橋)のようなスターを育てていきたい」と述べると、同席したボラス氏も「日本の若い選手達に世界のトップの選手と戦う経験をもたらしたい。新しい価値やバリューを与えたい」と口を揃えた。
イベント会場の重要性にも言及したスミス氏は、「楽天グループは、ヴィッセル神戸を持っているから、ウェンブリースタジアムのように、日本でもサッカー場でやりたいね」とノエビアスタジアム神戸での開催にも関心を寄せた。
サッカーの世界的スーパースター、イニエスタ選手がヴィッセル神戸に移籍したのに伴って、日本でビジネスを展開してきたNSN社のボラス氏は「日本では、5〜6年前からビジネスチャンスを探ってきた」と、日本のスポーツ産業市場に強い関心を示し、「マッチルーム社とは、6ヶ月前から今回のプロジェクトに関する話し合いを続けてきた」。日本のボクシングの発展のために日本事務所では、日本人と外国人合わせて12名が従事していることを公表した。