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日本ミドル級タイトルマッチと同次期挑戦者決定戦が5日、大阪・住吉区民センターで開催された「(株)AK建築設計 Presents You will be the Champion 17 feat. 3150 FIGHT」で行われた。
メインイベントは、日本タイトル戦。2度目の対決となった日本チャンピオンの国本陸(26=六島)と酒井幹生(29=角海老宝石)。セミファイナルでは、挑戦者決定戦が行われたが、こちらは3度目の対決となった友松藍(28=ワタナベ)と中田勝浩(32=井岡弘樹)。力強いどつきあいが待っていた。
試合後のリング上、マイクを向けられた国本は「KOできなくてすみませんでした。思った以上に、プレスとフェイントをかけてきた」と、初回に酒井が左右のボディを叩きながら、テンポよく前に出て仕掛けたことに面くらったことを明かした。
控え室に戻った国本は、大粒の汗を拭いながら「ボディのバリエーションを増やさないと」と、単調な攻めになったことを悔やんだ。初回にリードされた後、ジャブから作り直すことはできたが、課題も残った。「パワーパンチ、パワーパンチとならず、ジャブを突いていきたい。力んでしまった。途中でアッパーで倒したかったけど、うまくいかなかった」と、練習ではできていた攻める時のパンチの強弱を、試合では出せなかったことを悔やんだ。また、「何気なく打ったパンチの方が効く」と、試合中に気づいたこともあったようだ。今後は「OPBFとWBO-APを狙っていきたい」と抱負を語った。
控え室での囲み取材中、拳を交えた酒井が挨拶に来た。開口一番「普通に強いと思った」とチャンピオンを称えると「最初は吹っ飛ばしてやろうと思って行ったけど、初回は、様子を見てるのかと思った」と、国本が面食らった初回を振り返った。「ジャブ対策はしてきたが、パワーに歴然の差があった」と完敗を認め、「負けずに(このまま)行ってほしいです。その後で(日本タイトルを)取りに行きます」と笑顔で健闘を称え合った。