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[前日計量]2023.7.24

フルトンと井上尚弥が長いフェイスオフ!

 WBC(世界ボクシング評議会)・WBO(世界ボクシング機構)スーパーバンタム級統一王者スティーブン・フルトン(28=米国)とバンタム級時代に世界4団体統一を成し遂げた井上尚弥(30=大橋)が24日、横浜市内のホテルで前日計量に臨んだ。

 フルトンは55.3kg、井上は55.2kgでパス。計量後には、尚弥から顔を近づけてのフェイスオフで気持ちを伝えた。

 フルトンと井上による世紀の一戦は、明日(25日)、東京・有明アリーナで行われ、Leminoで無料ライブ配信される。
一発クリア!
 WBCとWBOの2団体のベルトが懸けられる明日の試合では、オープンスコアリングシステムは採用されない。従って、途中採点は公表されない。

 先に計量台に上がったのは、チャンピオンのフルトン。55.3kgで一発クリアすると腕を上げてポーズを作って記念撮影に応じた。
 
完璧に仕上げた
 フルトンがクリアしたのを確認して、計量台に上がった井上は、55.2kgでクリア。鍛え上げた筋肉を見せつけた。

 明日は、井上が日本製ウィニング社のグローブを着用し、フルトンは米国製グラント社のものを使用する。

 バンデージの巻き方に関しては、肌に直接テーピングを貼らず、ガーゼを巻いた上にテーピングを巻き、その上にガーゼを巻いて、テーピングで固定することで、両陣営は合意した。
「実力差を見せる」フルトン
 計量後のフェイスオフは長かった。途中から井上が顔をフルトンに寄せて睨みを効かす場面もあった。

 井上が気迫を見せたフェイスオフに関して「強いエナジー(闘志)を感じたよ。でも、自分はハッピー(平常心)でいたかった」と笑顔混じりに答えた。「尚弥が怒ってたのでは」との質問には、「いいんじゃないか」と余裕の表情を浮かべ、「明日の試合で何を見せたいか」という質問には「実力差を見せつける」と言い残して会場を後にした。
 
「明日は技術戦になる」

 睨みつける場面もあったフェイスオフに関して井上は「腹たった」と切り出すと「顔、視線の送り方」と、見下すような目線を送ってきたフルトンに対し、闘志をむき出しにしたことを明かした。

 しっかりとフルトンの体を見たわけではないとしながらも「あんまりきつそうに見えなかった。写真を見て、どんなもんか確認する」と述べた。「メンタル的にも良く仕上がってる。120%仕上げてる。リカバリーして、明日は違う体を見せられる」と万全を強調する余裕を見せたモンスター。「打ち合ってくれたら、爆発的なもの見せらられる。でも、明日は技術戦になる」との考えを示した。「バンタム級で通用したものが通用するか」本人もスーパーバンタム級のリングを心待ちにした。

Leminoでライブ配信

■検診結果
WBC・WBO世界Sバンタム級タイトルマッチ
王者:スティーブン・フルトン(米国)
血圧:134/78mm/Hg
脈拍:44/min
体温:36.4℃

挑戦者:井上尚弥(大橋)
血圧:138/81mm/Hg
脈拍:65/min
体温:36.3℃

■試合役員

■レフェリー

エクトル・アフー(パナマ)

■ジャッジ

リチャード・ブロアン(カナダ)

グイド・カヴァレリ(イタリア)

マヌエル・オリバー・パロモ(スペイン)


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