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JBC(日本ボクシングコミッション)の安河内剛本部事務局長は19日、JBC理事会後に囲み取材に応じ、プロボクサーの定年が正式に撤廃されたことを公表した。ただし、20戦以上の経験がある選手と35歳以上の選手は、2年に1度MRI検査を受けることが条件として付け加えられた。
トランス選手の参加に向けた準備が必要
この日、安河内本部事務局長は、トランス男子ルールが作成されたことを報告した。男子プロテストの受験を求めている真道ゴー(34=グリーンツダ)に関しては、特別ライセンスを用意し、準公式試合の出場を認めるとした。準公式試合は、プロボクシング興行で行われるスパーリングで、レフェリーとジャッジ3名が通常の公式戦と同様に試合を運営し、勝敗結果も発表する。ラウンド数は通常、3ラウンドなど、少なく設定されるが、真道ゴーがこれを承諾した場合の相手は、男子選手が務めることとなる。この準公式試合を参考にして、諮問委員会などで、真道ゴーに男子プロテストの受験資格を与えるかが判断される。
トランス男子選手の安全性を重視
JBCのコミッションドクターの一人は、コンタクトスポーツの中でも、ボクシングは「本質的には、頭を殴って、相手に脳しんとうを起こさせて、ダウンを奪い合う競技」という特性を例に挙げ、安全性の確保という観点からは、それを担保するだけの実証例が、トランス男子選手に限れば少ないことを懸念した。
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