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[試合後談話]2023.6.21

天海ツナミが貫録を見せた!

 元女子世界2階級制覇王者の天海ツナミ(38=山木)が21日、後楽園ホールで開催された「オーバーヒートボクサーズナイト」のメインイベントに出場。女子51.0kg契約8回戦で、タイ国フライ級王者のサオワラック・ラリーペンシー(29=タイ)と対戦した。

 世界王座返り咲きを目指す天海が、再起2戦目のリングに上がった。
天海ツナミ(山木)が圧勝!
 天海が格の違いを見せつけた。初回から力強いジャブでペースを握ると、2回に連打でダウンを先取。立ちあがったサオワラックに襲いかかると、上下のコンビネーションで再び倒した。3回、戦意喪失した相手を追い詰めた天海は、パンチをまとめてダウンを奪うと、最後は右ストレートから左フックでキャンバスに沈めた。
「最初から倒しにいった」
 試合後、囲み取材に応じた天海は「初回で相手のパンチを見切った。相手の動きを見てしまうところがあるので、今日は最初から仕掛けた」と冷静に圧勝劇を振り返った。
山木敏弘会長
 昨年12月にWBA女子世界ライトフライ挑戦者決定戦で勝利し、指名挑戦権を保持しているが、世界戦はの話はなかなか進んでいないようだ。「男子のようにすぐに挑戦とはいかず、ジレンマがある。団体(WBA)は指名挑戦者として指令を出してほしい」(山木敏弘会長)
「ライトフライ級かフライ級で世界を目指す」
 王座返り咲きを目指す天海は「日本で世界戦ができるのが一番だが、強い相手とできるなら、米国で試合がしたい」と抱負を語った。

 日本女子ボクシング界を牽引してきた藤岡奈穂子(47=T&H)が今年5月に引退を表明。2019年7月に世界のベルトを懸けて死闘を演じた天海は「藤岡さんとは戦ったこともあるし、日本代表として米国で同じ興行に出たので、(引退は)すごく寂しい」と話すと、「藤岡さんは、女子ボクシングを知ってもらえる功績を作った方。自分もさらに女子ボクシングを広めていきたい。新しいスターが出てきたが、自分も負けられない気持ちがある」と拳を握りしめた。

 今年8月に39歳を迎える天海だが、さらに進化を遂げている。世界王座奪還に向けてこれからも突っ走る!

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