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日中対抗戦を6試合予定している、日中平和条約締結45周年「G.O.A.T MATCH Vol.1 DANGAN 258 & NJP」の前日計量と記者会見が30日、都内の日中友好会館で行われた。
セミファイナルに登場するのは、日本でもお馴染みのバイシャンボ・ナスイウラ(28=中国)。今回が3度目の来日となるが、これまでは、前日計量から相手に突っかかるなど、気の強い態度を見せることもあったが、この日は、時折笑顔を見せるなど、終始落ち着いた様子で、中国チームのリーダー的存在にまで成長していた。計量は65.9kgでクリア。対戦する湯場海樹(24=ワタナベ)とは、スパーリングをした経験もあることから、「湯場のいいところは知っているが、必ず勝つ。中国人全員、勝つ」と中国勢を代表して、日中対抗戦に向けた熱い気持ちを伝えた。
66.0kgで計量をクリアした湯場も、明日の試合の重要性をしっかりと理解している。これまでに自身から勝ち星を挙げた佐々木尽(21=八王子中屋)と藤田炎村(28=三迫)が、それぞれWBO-APと日本タイトルを獲得したことに言及すると「踏み台にされないよう、明日の試合を踏み台にする」と覚悟を決めた。
メインイベントでシチャオ・ガオ(25=中国)とスーパーフェザー級8回戦で対戦する波田大和(26=帝拳)は、計量を58.8kgでクリアすると「つまんない練習を繰り返し、怒られながらやってました」と、基礎トレーニングをやり直したことに自信を示し、ジャブの打ち方について、タイミングとリズムを変える取り組みに時間を費やしたことで、バリエーションが増えたと笑顔で語った。
ガオも58.9kgで一発クリアすると、波田について「研究してきたので、必ず勝って次につなげる」と、述べた。
ウェンソン・リウ(25=中国)は、500グラムアンダーの58.0kgでクリア。対戦する渡部大介(31=ワタナベ)について「ビデオを見て研究した。強いスタイルの選手だが、自分の技術を出して、素晴らしい試合をする」と抱負を語った。
58.4kgで一発クリアした渡部は「2年間、勝ちから遠ざかっているが、全力でベストを尽くして勝つ」と連敗ストップを誓った。
54.4kg契約8回戦で対戦するジュン・ザオ(30=中国)と山口臣馬(22=帝拳)は、ザオが600グラムオーバーの55.0kgで計量失格。両陣営の話し合いにより、当日計量でザオが58.0kg以下であれば予定通り試合が行われる。
WBAアジア王者にも輝いた経験を持つザオとの対戦を楽しみにした山口は「アジアチャンピオンなので、倒し甲斐がある。ワクワクしている」とKO宣言した。
一方、強い気持ちでリングに上がる山口についてザオは「ビデオを見て研究してきたが強い選手。自分の実力を発揮しないと勝てない」と警戒心を強めた。
63.0kg契約6回戦で、スコーピオン金太郎(26=三谷大和)と対戦するアーカーターリエティー ・イエリエジエン(24=中国)は、リミットぴったりの63.0kgで計量をクリアすると「サウスポー対策をしてきた。力を発揮して勝つ」と勝利を誓った。
契約リミットまで200グラム残して、62.8kgで計量を終えたスコーピオンは「今年一発目の試合だが、やることはいつも同じ」と気負いはなく、2023年最初の試合に臨む。
日中対抗戦の初陣を切るのは、フェザー級4回戦で対決するイエシボラチ・ナスイウラ(22=中国)と渡辺凛太郎(20=レパード玉熊)。57.1kgで計量をクリアしたナスイウラは「試合に勝つだけ」とキッパリ。短い言葉に気持ちを込めた。
強い気持ちで挑むのは渡辺も同じ。「相手に敬意をもって、4回戦らしく、アグレッシブに行きたい」と応えた。