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[前日計量]2023.4.17

フェザー級注目の一戦! 佐川遼vs松本圭佑!

 日本フェザー級王座決定戦の前日計量が17日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、元王者で同級1位の佐川遼(28=三迫)と同級2位の松本圭佑(23=大橋)が、計量会場に姿を現した。

 試合は、明日(18日)に後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントとして行われる。

 4月8日(土)にIBF世界フェザー級挑戦者決定戦で、阿部麗也(30=KG大和)が勝利し、世界ランキング1位に就いた。阿部が返上した日本王座を争う。

 両者とも、フェザー級リミットちょうどの57.1kgでクリア。決戦に向けて、静かに闘志を燃やした。

 試合の模様は、フジテレビ公式動画配信サービス「FOD」で18時から全試合ライブ配信される。
「阿部選手の活躍に刺激を受けた」
 かつて日本王座をかけて拳を交えた阿部が、世界への切符を掴んだ。「同じ階級で対戦した者として、阿部選手が世界に近づいているのは刺激を受ける。ここを勝って、世界ランキングを上げて(IBF8位、WBC13位)、来年にはチャンスを掴みたい」と言葉に力を込めた。
「隙を見つけて勝ちにいく」
 7戦全勝(7KO)でタイトルに挑む松本を「アマチュア経験が豊富で、プロの戦いにもアジャストしてきている」と警戒し表情を引き締めた。その上で「どんな局面になっても、面食らわないように想定してきた。隙を見つけてポイントを取る。たとえポイントを取られていたとしても、後半に倒す。激しい試合になると思うが、勝って王座に返り咲く」と意気込んだ。
勝てば親子2代での日本王者
 「やるべきことはやり切った。前戦より仕上がった」とコンディションの良さを強調したのは松本。頬はいつも通りこけているが、声に張りがあり、仕上がっている印象を受けた。

 勝てば、父・松本好二トレーナーと同じ日本フェザー級王座(※松本好二氏は第41代、第43代、第45代)獲得となり、親子での日本チャンピオン誕生。同一階級での親子2代日本チャンピオンは、史上初めてのことだ。「世代を超えて、父が巻いていたベルトを獲るのは、ロマンがある」と話した。
「勝ちに徹する」
 「相手のちょっとしたアクションにも反応できるように、集中してパンチを見切ること。そして、タイミングを図って穴を探す」と、集中力を勝負の鍵に挙げた。

 好二氏は、「『自分を超えよう』と思うと、どうしても力が入ってしまう。これだけやったんだと、自信をもってリングに上がってほしい。上にいくために乗り越えないといけない試合。あとは度胸一つ」と、息子の戴冠に期待を寄せた。
フェザー級が熱い!
 毎年、屈指の好カードが行われる日本フェザー級王座戦。今年も、元王者で世界ランカーの佐川とパーフェクトレコードを持つ松本という、チャンピオンカーニバルならではのマッチアップとなった。

 フェザー級は、阿部が世界に向けて一歩抜けた存在となり、堤駿斗(23=志成)が5月31日(水)にOPBF東洋太平洋王座決定戦に出場する。春のフェザー級祭りから目が離せない!

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