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日本スーパーウェルター級暫定王座決定戦が1日、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「3150FIGHT SURVIVALvol.4」で行われ、同級1位の中島玲(24=石田)と同級2位の加藤寿(37=熊谷コサカ)が、し烈なペース争いを繰り広げた。
2度目の王座挑戦の中島が、ジム初のチャンピオンに輝いたのか。それとも、キャリア17年目で初のタイトルマッチに臨んだ加藤が戴冠したのかーー。
2度目の王座挑戦の中島が、ジム初のチャンピオンに輝いたのか。それとも、キャリア17年目で初のタイトルマッチに臨んだ加藤が戴冠したのかーー。
中島玲(石田)が戴冠!
終始、攻め続けた中島が2度目の王座挑戦で戴冠した。リングを大きく使うサウスポー加藤に対し、中島はプレスをかけながら、ジワジワと攻め立てる。2回になると、中島は左ボディを多用。ガードの上だが徐々に効かせた。前半終了時の公開採点は49-46×1、50-45×2で中島がリード。加藤は左ストレート、左アッパーで反撃したが、中島はボディワークで回避。勝負が決まったのは9回。中島は左アッパーでグラつかせると、連打でダウンを奪い、試合を終わらせた。
「やっと一番になることができた」
インタビュールームに現れた中島は「大学を中退してプロになると決めた時に、親に反対されたが『黙って見ていてほしい』と。初めての日本タイトル戦で負けてから2年間、いろいろなことがあった。空手からボクシングに転向して、やっと日本一になることができた。この喜びを父に伝えたい」としみじみと語った。
石田順裕会長にベルトを届けた
日本スーパーウェルター級王座は、かつて石田順裕会長が保持していたベルトだ。中島は「佐々木佳浩トレーナーと一緒に獲ったベルトを会長に届けることができた」と笑顔を見せた。
石田会長は「15年前に獲ったベルトが、またこうして戻ってくるなんて夢のよう。加藤選手も良かったが、今日は玲の日だった。素晴らしい試合でした」と喜んだ。2017年4月2日(日)、プロ第1号選手の福井貫太(29)が初勝利を挙げてから6年目で、石田ジム男子初の日本チャンピオンが誕生した。
石田会長は「15年前に獲ったベルトが、またこうして戻ってくるなんて夢のよう。加藤選手も良かったが、今日は玲の日だった。素晴らしい試合でした」と喜んだ。2017年4月2日(日)、プロ第1号選手の福井貫太(29)が初勝利を挙げてから6年目で、石田ジム男子初の日本チャンピオンが誕生した。
「諦めずここまで来ることができた」
一方、最後まで食い下がるも敗れた加藤は「最初で最後のタイトルマッチ。諦めず戦ったが最後は効いてしまった。ガードの上からでも相手のパンチの強さを感じて、踏ん張りがきかなかった。タイトルマッチは最高だった。勝ってベルトを巻きたかったが…」と話すと、涙で頬を濡らした。
何度も悔しい思いをしながら、昨年6月に念願の日本ランキング入りを果たし、ついにタイトルマッチの舞台に上がった。「今は、少しゆっくりと休みたい」と 静かに語った。
何度も悔しい思いをしながら、昨年6月に念願の日本ランキング入りを果たし、ついにタイトルマッチの舞台に上がった。「今は、少しゆっくりと休みたい」と 静かに語った。