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[試合後談話]2023.3.26

能嶋宏弥vs星大翔! 刈谷で大熱戦!

 前WBOアジアパシフィック・ミドル級王者の能嶋宏弥(27=薬師寺)が26日、愛知県刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催された「SPLENDID BOXING」のメインイベントに出場。ウェルター級8回戦で、日本ウェルター級13位の星大翔(25=角海老宝石)と対戦した。

 タイトルを返上して主戦場に戻ってきた能嶋と、下剋上を狙う星が、激しいペース争いを繰り広げた。
三者三様の引き分け
 立ち上がり、星が右ボディを好打し先制攻撃。能嶋は2回からスピードを活かした攻撃を見せると、ジャブからワンツーにつなげてポイントを加点。5回、星はワンツーでガクッと腰を沈めさせると、積極的な攻撃でダメージを与えた。終盤はグイグイと前に出る星に対し、能嶋は足を使ってジャブを飛ばした。ジャッジに委ねられた採点は、三者三様の引き分けで勝敗がつかなかった。
「もっと捌きたかった」
 試合後、取材に応じた能嶋は「自分が勝ったかなと思ったが…。ポイントを取られたが、ジャッジにそのように見られたのは、自分の勉強不足」と話すと、「相手は打たれ強くて研究されていた。自分のボクシングを貫く、ブレない気持ちの強さを感じた。今後、必ず上にくる選手」と拳を交えた星を褒め称えた。

 増量していたミドル級から再びウェルター級に戻ってきた能嶋。「1年3ヶ月ぶりの減量はキツかった。調整も見直していく。もっとテンポアップした動きを見せていかないといけない」と次戦に向けて課題を挙げた。
薬師寺保栄会長
 薬師寺保栄会長は「向こうも負ける気で来ていないが、完勝してほしかった。もっとスピードを活かしたボクシングを見せてほしかった」と首を捻った。自主興行は11月に予定されており、年内にウェルター級で、日本王座もしくはOPBF東洋太平洋王座への挑戦を計画していることを明かした。
「右を当てたが…」
 一方、惜しくも勝利を逃した星は「映像で見たより距離が近かった。右ストレートを当ててダメージを与えたが、攻めきれなかった。結果がすべて。チャンスをモノにできない自分にガッカリした」と悔しさをにじませた。

 A級初戦で、前チャンピオンと互角に渡り合ったが「まだまだ実力を発揮できていない。これからも練習に励んでいく」と前を向いた。
 
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