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[年間賞]2023.2.8

2022年度新鋭賞は武居由樹!

 昨年、活躍した選手に贈られる2022年度年間賞の選考会が8日に都内で行われ、各賞が決定した。新鋭賞は、OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の武居由樹(26=大橋)が受賞した。

 武居は、昨年8月にペテ・アポリナル(27=比)に5回TKO勝ちし、5戦目でOPBF王座を獲得すると、12月には初防衛に成功。K-1からボクシングに転向した武居は、6戦全勝(6KO)。世界ランキング入りも果たし、2023年は世界を見据えた戦いになりそうだ。
 努力・敢闘賞は、WBOアジアパシフィック・フェザー級王者の阿部麗也(29=KG大和)が選出された。昨年5月に丸田陽七太(25=森岡)に判定勝ちし、日本とWBO-AP王座を獲得(その後、日本王座は返上)。チャンピオンカーニバルMVPも受賞した。

 現在、IBF(国際ボクシング連盟)フェザー級5位にランクされており、世界王座挑戦者決定戦への出場が噂されている。
 年間最高試合(世界戦)は、IBF・WBA世界ミドル級王座統一戦(2022年4月9日、さいたまスーパーアリーナ)、ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)対村田諒太(37=帝拳)の一戦が選ばれた。

 二人のチャンピオンが、お互いの意地とプライドを懸けて激突。コロナ禍のため、何度も延期となり、その度に待った村田が、最強チャンピオンのゴロフキンと真っ向から打ち合った姿には、誰もが心を揺さぶられたに違いない。
 年間最高試合(世界戦以外)は、WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチ、王者の吉野修一郎(31=三迫)対挑戦者の中谷正義(33=帝拳)の試合となった。国内ライト級頂上決戦は、吉野が2度のダウンを奪って中谷を撃破した。

 ライト級最強を証明した吉野は、4月8日(日本時間4月9日)に米国ニュージャージー州で、元世界2階級制覇王者のシャクール・スティーブンソン(25=米)とWBC世界ライト級挑戦者決定戦に臨む。
 女子最優秀選手賞は、WBO女子世界スーパーフライ級王者の晝田瑞希(26=三迫)が初受賞した。昨年12月に谷山佳菜子(36=ワタナベ)との王座決定戦を制し、わずか4戦目で世界の頂点に立った。この一戦が評価されて、女子年間最高試合も獲得。女子ボクシング界に誕生したニューヒロインから目が離せない。
加藤健太トレーナー(三迫)が2度目の受賞
 トレーナー賞は、三迫ジムの加藤健太トレーナーが、2019年度に続き2度目の受賞となった。WBAスーパー・WBC世界ライトフライ級統一王者の寺地拳四朗(31=BMB)、WBO女子世界スーパーフライ級王者・晝田瑞希(26)、OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者・永田大士(33)など、チャンピオンから4回戦ボクサーまで数多くの選手を指導し、勝利に導いたことが評価された。

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