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ABEMAが「ボクシングチャンネル」を新設したことで、ネット配信時代のさらなる活性化に期待が寄せられる中、記者会見で取っ組み合いになった中川麦茶(34=一力)と山下賢哉(26=JBS)が6日、エディオンアリーナ大阪で対決。フェザー級8回戦で決着をつけた。
右アッパーで仕留めた中川麦茶は「あけおめ〜」と、リング上から大阪のファンに挨拶すると、「完全に練習通り。今日はよかったです」と締め括った。試合後の会見でも「プラン通りに進んだ」と試合を振り返った中川は「会見で色々あったけど、後で謝りに行きたい」と、因縁の対決となった山下賢哉に対して、ノーサイドをアピールした。
山下賢哉は、ダメージを考慮して、会見はキャンセルした。
この日は、注目のスーパーフェザー級のWBOアジアパシフィックタイトルマッチが開催されたが、ノンタイトル6回戦で行われた日本ランカー対決も見応えがあった。日本チャンピオンの坂晃典(30=仲里)に挑戦した昨年の9月のタイトル戦では、チャンピオンから2度もダウンを奪うなど、大善戦した日本5位の奈良井翼(23=RK蒲田)が登場。対峙したのは、日本同級15位で、戦績8戦7勝(6KO)1分の一道宏(37=T&T)。両者の真価が問われる大切な一番となった。
ダウンを奪われたラウンド以外は、試合の主導権を譲らなかった奈良井は「見にきてくれたお客さんに、自分の名前を覚えてもらえるよう意識しているが、面白くない試合で良くなかった。3ラウンドは詰めようと思ったが、相手がカウンターを狙ってるのが分かったので攻めきれなかった。攻防分離してた。もらわないようにしたい。亀田興毅ファウンダーが期待した試合はできなかった」と反省の弁を並べた。
「ダウンは滑った」とバランスを崩しただけで、ダメージはなかったという。「世界王者は、まだ程遠い。今年は日本タイトル取れるように。次は、おもろいKO見せられるように頑張りたい」と今年の抱負を語った。
試合後に一道は「距離感も上手かった。パンチも強いし、後悔はない。まだ、プロボクサーを続けられるのであれば、また試合をしていきたい。最後まで立ってられました」と締め括った。