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[電話取材]2022.11.28

元日本王者・真部豊の長男がデビュー!

 第24代日本スーパーバンタム級王者の真部豊(マナベジム会長)の長男・真部光(24=マナベ)が28日、後楽園ホールで開催された「アンタッチャブルファイト」で、デビュー戦のリングに上がった。

 バンタム級4回戦で、佐藤拓夢(22=調布三迫)と対戦した真部は、初回にダウンを奪う絶好のスタートを切った。
真部光(マナベ)が勝利!
 父と同じサウスポー真部は、左カウンターでダウンを先取。2回以降も左ストレート、右フックを好打し、積極的な攻撃を繰り広げた。粘りを見せる佐藤に対し、真部は攻撃の手を緩めず攻め切った。
左ストレートでダウンを奪う
 試合後、取材に応じた真部は「勝つことができて、本当に良かった。最初にダウンを奪ったことで、余裕を持つことができた。予想していたより、冷静に組み立てることができた」と電話口で声を弾ませた。
大学1年でボクシングを始めた
 父の現役時代の試合は見ていなく、映像も数えるほどしか見ていなかったという真部。大学1年で「運動不足解消のため、ジムがオープンする前に、軽く体を動かしていた」と練習を始めたが、当時はプロボクサーになるつもりはまったくなかった。大学卒業後は、システムエンジニアとして企業に就職した。

 3年前、コロナ禍の中で就職したため「テレワークになり、練習する時間が確保でき、毎日練習するようになった。力がついてきたので、プロテストを受けてみたくなった」。
今後続けるかは未定
 「自分は、ただの4回戦ボクサーだが、このように取材が来るのは父のおかげ。(父は)人の心に残るボクサーだったんだなと思う」と、改めて父の偉大さに気がついたようだ。

 今後の目標を聞かれた真部は「今後、続けるかどうかは、今の時点では決めていない。ボクシングを続けるのであれば、いろいろと考えていきたい」と話すにとどめた。
「よく頑張ったと思う」真部豊会長
 真部豊会長は「いつもの試合より、見ていて緊張の度合いが高かった。キャリアがある相手に落ち着いていたし、よく頑張ったと思う」と一人息子の勝利を喜んだ。

 真部会長の現役時代を知る関係者から「体系もファイトスタイルも、そっくりだね」と声をかけられたという。「今後のことはわからないが、続けるならこれまでと変わらず指導していきたい」と本人の意思に任せるつもりだ。

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